☆47☆
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数分後、
我輩が教室前の廊下をウロウロ歩いていると、
冬子が痺れを切らしたように、
「いつまで待たせるのかしら?
やっぱり、みんなでもう一度探したほうが良いんじゃない?」
秋菜が、
「でも、すぐに見つけるって、炎華ちゃんが言ってたじゃない」
竜破が、
「な〜に。すでに、犯人はカゴの中さ」
巡が、
「どういう意味よ、それは?
まるで犯人を捕まえたみたいな言い草ね?
何か知ってるんなら教えなさいよ」
竜破が慌てたように手を振り、
「いや〜、アッハッハ」
と、笑って誤魔化す。
「炎華に任しときゃいいんだよ。
あいつは俺以上の推理マシーンだからな」
すると、美術室の扉が開き、
炎華が春海の絵を手に持って見せる。
「あったわ。もう少し、注意深く探すべきだったわね」
巡が、
「さっすが! 美少女名探偵☆炎華ちゃんね!」
竜破が、
「言ったろ。炎華に任せときゃ大丈夫だって」
冬子が、
「私はちゃんと探したわよ! はっ! も、もしかして、あ〜き〜な〜。あんた! ちゃんと探したんでしょうね!」
秋菜が目を泳がせながら、
「さ、探したよ〜。目を皿のよう〜にして〜」
冬子が、
「いや、どう見ても、その目は泳いでいるわね。
キョロキョロ、キョロキョロ。
まったく、定まってないじゃない!」
秋菜が、
「そ、そんな事ないよ〜」
と、すっとぼける。
昨日、春海にこっぴどくお説教されたせいか?
恐らく、かなり適当に絵を探したのであろう。
炎華が、
「ともかく、絵は見つかったんだから、
そろそろ授業も始まるころだし、
みんな教室に戻ったほうがいいんじゃない?
絵は私が控室に置いて、
美術室の鍵も掛けておくから」
冬子が、
「そうね、じゃあ、美少女名探偵☆炎華ちゃんにまかせるわ。よろしくね」
冬子と秋菜が立ち去る。
七美が胸を撫でおろし、
「本当に見つけてくれてありがとうです。今度こそ、あたしが疑われる可能性がありましたから」
贋作切り裂き事件を少しは気にしているようである。
七美も教室に戻った。
巡が、
「絵は見つかって良かったけど、事件性は本当にないのかしら?」
炎華が、
「棚の隙間に落ちていたのよ。
単なる見落としよ。
事件性なんて、あるはずもないわ」
巡が疑わしげに炎華を凝視するが、
「まあ、結局、絵は見つかったわけだから、いいんだけど。
何か、釈然としないのよね」
竜破が、
「いいじゃね〜か。
終わり良ければ全て良し、さ。
それより、さっさと教室に戻ろうぜ。
授業が始まっちまうぜ」
巡が渋々うなずく。
二人は教室に戻る。
竜破が去り際に、
「んで、カゴの中の鳥は見つかったのかい?」
炎華が不敵な笑みを浮かべ、
「もちろんよ」




