☆46☆
☆46☆
竜破も炎華のあとに続いて美術室に入った。
炎華が、
「春海が帰ってから、朝、美術教師が美術室に入るまで、誰も中に入っていないのね」
竜破がうなずく。
「ああ、だから絵は密室で忽然と消えたって話なんだな」
冬子が、
「まったく、次から次へと頭が痛いわね」
竜破が、
「まっ、炎華に任せときゃ、すぐに解決するさ」
炎華と竜破が室内と控室を一通り見終わる。
炎華が、
「変ね。明らかにおかしいわ。竜破は気づいたかしら?」
竜破が、
「さあてね。昨日、俺が見た時と、まったく変わらん気がするけど。それ以外に、これといって変な所はないんじゃないか?」
炎華が、
「竜破は自分でおかしな事を言ってると、気づかないのかしら?」
竜破が、
「俺が? どこがおかしいんだ? 変な事なんて、言った覚えはないんだがな」
炎華が、
「ヒントをあげるわ。昨日と変わってない事自体が、おかしいのよ」
竜破が、
「謎々かよ。いや、俺にはサッパリ分からん。降参だ」
炎華が肩をすくめ、
「仕方ないわね。
昨日、小柄な男子が控室を整理していたでしょ。
かなりの絵を別の場所に移したはずよ。
なのに、控室の見た目は変わっていない。
これを、おかしいと思わないかしら?」
竜破が顔を引きつらせ、
「つっ!? そいつは盲点だったぜ。
さすがは美少女名探偵☆雪獅子炎華だ」
炎華が、
「わかったなら、美術室の人払いをしてちょうだい。
それと、ユキニャンも外で待つのよ」
「フニャ〜フ?」
我輩は不満と疑問ありげに鳴いた。




