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☆42☆
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炎華と竜破が職員室を出ると、
田中が台車に絵を乗せて運んでいた。
三、四十枚ほどの、どれもホコリをかぶった古い絵ばかりである。
炎華が、
「ずいぶん、たくさんの絵を運ぶのね? 捨てるのかしら?」
田中が、とんでもない! と首を振り、
「屋上の倉庫に移すだけです。
美術室の控室が手狭になると、たまに整理するんですよ。
捨てるなんて、とんでもない事です。
画壇で有名になったOBの習作もあるんですから」
田中は言い終わるとエレベーターに乗り込んだ。
竜破が、
「半分絵に隠れちまうほど小さい奴だな」
炎華が、
「だから美術部に入ったのかしら?」
竜破が、
「スポーツは体格で決まるからな」
放課後。
炎華はまた美術部に遊びに行った。
恐らく、暗い雰囲気に包まれているであろう美術部に。
と、猫ながら危惧していたのであるが、
実際は、より一層、殺伐とした雰囲気であった。
その空気を作り出した張本人の春海が、
秋菜に長々と説教している。




