☆41☆
☆41☆
律華が、
「虹祭学園は新宿にあるという土地柄、
セキュリティはしっかりしていて、
校内こそ、生徒のプライバシーうんぬんで監視カメラがないけど、
校外に関しては、ほぼ完璧に監視しているんだ。
外部から犯人が入ってくるとは思えないな」
炎華が、
「生徒に変装して潜り込んだのかもしれないわよ」
サラッと嘘をつく。
七美の人生が、この一瞬にかかっているのだ。
仕方あるまい。
律華が、
「そうかな?」
炎華が、
「そうよ」
竜破が、
「それっきゃないでしょ!」
と余計な事を言う。
律華の瞳が鋭く光り、
「竜破! お前、何か知ってるな! それしか、ってのは、それ以外にも、何かあるような口ぶりだぞ!」
なかなかの名探偵っぷりである。
竜破が辟易しながら、
「そんな事ないですよ〜。外部犯で、いいじゃないですか〜」
律華が食い付く、
「そうはいかないな。外部犯だとすると、警備の手落ちになるし、警察にも通報しなきゃならない。事は重要だぞ。外部犯でいいじゃないですか〜とか、そんな生易しいレベルじゃないんだよ」
竜破が、
「しゃあないな。どうする炎華? 名探偵律華先生には誤魔化しは通じそうにないぞ」
丸投げされた炎華が不愉快そうに、
「まったく使えない竜破ね」
律華に向き直ると、
「犯人は七美よ。証拠は鍵返却ボックスの中に入っていた、七美の手袋の毛糸の糸クズ」
先程、採取したビニールに入った糸クズを律華に差し出し、先程の推理を話す。
律華が目を丸くして驚く。
「まさかな、あの大人しい七美が、そんな事をするとはな。バレたら美術部にはいられないな」
炎華が、
「七美は反省してるし、絵を描くのをやめたくないそうよ。なんとかならないかしら? 律華?」
律華が背筋を伸ばし、
「まあ、そういう事なら、わたしが何とかしよう。秋菜のほとぼりが冷めた頃に、さり気なく真相を伝えるさ。それでいいな?」
炎華も竜破もうなずく。




