40/58
第5話☆40☆
第五話
〜絵画消失事件〜
☆40☆
昼休み後半。
職員室で律華が炎華と竜破を前に渋い顔をする。
腕と足を組むと、
「外部犯の仕業ねえ? ちょっと無理がないか、それは?」
サンドイッチをつまんでパクつく律華。
「食うか? 手作りだぞ」
と差し出す。
我輩は、
「ニャウ!(もらう!)」
と返事をした。
炎華がサンドイッチをつまんで、
我輩に食べさせてくれる。
実にシンプルなサンドイッチである。
パンは百円の安いパン。
少しパサついている。が、それを補うようにマヨネーズとカラシを混ぜたソースをパンに塗りつけ、
その上にスライスチーズとハムを乗せ、
さらに、キャベツの千切りを添えマヨネーズをかけている。
まさしくシンプルこの上ないサンドイッチである。が、どういう奇跡が起こったのか?
単純な素材の組み合わせにもかかわらず、
絶妙なバランスで絡み合い、
繊細な味のハーモニーとなって、
口内を跳ね回る。
デリシャスなパーティを思わせる、
一流レストランにも引けを取らない美味しさである。
炎華が、
「美味しかった? ユキニャン?」
「ウニャッ!」
我輩は肯定した。




