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☆18☆
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炎華が再びロッカーを覗いて、
「荷物の高さが名札まであるわね。となると、どこかに適当なサイズの箱があるはずよ。そう、調度、こんな箱がね」
炎華が何の変哲もないダンボール箱を荷物の中から取り出した。表、裏側をしげしげと見つめる。微笑を浮かべ、
「ビンゴよ。この箱で間違いないわ」
竜破が、
「ただのダンボール箱じゃないのか?」
炎華が箱の裏を見せる。
「見て。裏側にセロテープのあとがあるでしょう。何かを貼り付けた跡よ」
竜破が片眉をあげて訝しむ。
「それと、事件と何か関係があるのかい?」
炎華が冷然と、
「大アリよ。犯人はこの箱でピント調整をしたのだから」
竜破が、
「ピント調整だって? この箱で?」
竜破がセロテープの跡がある面をロッカーの扉側に向けて置き、箱を前後させる。
「理論上は出来なくもない。が、条件が厳し過ぎないか?」
炎華が瞳を煌めかせ、
「それを、これから確認するのよ」
リンゴホッペの小森が、
「お、お二人とも、な、謎が解けたのですか?」
炎華が、
「どうかしら? まだ、分からないわね」




