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魔女王による大陸統一記  作者: 蒼華
暫定女王編
7/14

『マギア王国(暫・定)女王』:ダリア・テレリ・デック・アールヴ

あの武闘大会から一週間


「私が女王だーーーーー!!!」「はい、拍手!!」

「いや、拍手できないよ!?」

「はーい。ユーリくん粛清~!!」

「暴君!!!」


今いるのは、女王の執務室。

ここにいるのはダリアとユーリのみ。他の大臣は所用でいない。

ちなみにユーリは女王権限で大臣になった。


「さて、ユーリ君。今からやるべきことを答えなさい」

「えっと、まずは国民に対して宣言するとか?」

「は~い、フッツー。詰まんないので『断頭台の露になる刑』」

「それ極刑だよね!?」

「まずやることは前王の官僚・幹部・大臣どもの整理!!それが最善」

「あれ?意外と名君?」

「ユーリ君。その言葉の罰として君がすべてやりなさい」

「はぁ!?ダリアは何をやるの?」

「各都市回って、全国民に宣言してくる」

「それ、僕の案!!」


「ふざけるな!!なぜあのような阿婆擦れが女王になるのだ!!」

「なぜ、前王はあのような遺言を残されたのだ!?」

「いや、問題はそこではなかろう。我々が甘かったのも理由の一つだ。前王の遺言なぞ些細な問題でしかないわ」

「やはり、あの阿婆擦れを打倒し前王の栄華を極めつづけるしかない!!」

「だがどうする?理由付けが必要であろう?そして立てる王が必要ではないか」

「理由などいくらでもあろう。それに立てるべき王、いや女王なら既にいるではないか」

「!なるほど。あの方ならこの案にも賛同してくださる上に、あの阿婆擦れを敵視している。」


「私は負けたのか・・・」


彼女の名はソフィア・ヴァンヤール・リヨース・アールヴ。

武闘大会にてダリアに惨敗した前王の娘である。


「私はこれからどうすれば・・・」


「ソフィア様」

「!!何者だ?」


ソフィアは突然聞こえたしわがれた声に臨戦態勢を取り、声の主に問う。

声の主は頭からローブをかぶり、杖を突くエルフ。

その鼻の様子を見るにどうやら老いたエルフのようだ。


「私はただの使い。そう。ただの使い走りでございます」

「その口調は止めろ。私はもはや王族ではない」

「そんなこと、我らの作戦が成功した暁には匙になりますぞ?」

「何?どういうことだ!?」

「では、私についてきてくださいませ。さすれば、そのわけが自ずとわかるでしょう」


ソフィアは瞑目する。

しばしの長考。


「・・・よかろう。私をそこにつれていけ」

「御心のままに」


ソフィアはローブ男についていく。

それがこの国を震撼させることだとも知らずに。

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