ワンサイドな舌戦 裏切り蛙の戯言
「お久しゅうございます。ダリア様。」
「あら?猫をかぶらなくて結構よ。あなたの断頭台行きは決定事項なのだから・・・」
「・・・これだから阿婆擦れ女の負の遺産は・・・・」
女王の尊大な態度にユタは小声で愚痴る。
その瞬間、ゴウッ!!という音と共に風が狂う。
「次その言葉言ってみなさい。次はこの世の地獄を見せるわ」
「この場で暴れてもよろしいのですか?ダリア女王陛下・・・いえ、ダリア暫定女王?」
その言葉に女王は眉をひそめる
「なるほど、貴方の仕業だったのね」
「さぁ、何のことでしょうか?これはダリア女王陛下の即位に反対する者が起こした蜂起でございましょう?」
「あら、ユタ。貴方老いて空気が読めなくなったの?貴方の才能って空気を読めること、それだけだと思ってたのだけどそれは間違いだったようね。訂正するわ」
女王はぺこりと律義に謝罪の礼を行った。
ユタの額に青筋が浮かぶ。
「それでね、ユタ?私はあなたの後ろにいる男に話しかけたのよ。それなのに既知のことをぺらぺらとしゃべるだなんて・・・さすが、ご老体に鞭打ってくだらない児戯のようで素晴らしい魔法を撃つ、年喰い老人なだけはあるわね。ご説明、どうもありがとう!」
「チッ」
「あら?今、鳥のさえずりが聞こえなかった?」
「気のせいでしょう」
「そうね。ユタ、貴方の方から聞こえてきたのだけど・・・気のせいよね」
これ見よがしにドジっ子ポーズをとるダリア
さらに青筋が浮かぶユタ。
対極の反応を取る二人の間には誰の介入も許さない空気が生まれる。
「それで?ユタ。貴方はなぜこんな辺鄙な都市に来たのかしら?あなたは確か・・・文化人とは不倶戴天じゃなかったからしら?」
「そうですね・・・私は文化などという下らない者を愛する者の気持ちがよくわかりません。茶器程度に激高する人の気持ちなど、特に・・・ね」
「そうね、腹に金と脂肪をためることしか能がない愚者・・・特にドブ川に住むカエルのようにでっぷりと肥えることにしか興味のないご老体には多分わからないわよね」
「チッ」
「ここはよく鳥の汚いさえずりが聞こえるわね。そう思わない?ユタ」
「文化を敬愛しているダリア女王がそのように自然を汚す発言をしてもよろしいので?」
「あら?自然破壊の体現者みたいなあなたが言うの?私の後ろにあるような醜悪な情景しか産めない三流・・・いえ、カエルの求愛行動にすら劣る落伍者が何を言っているのかしらねぇ?」
なぜか、そうなぜか体をわなわなと震えさせるユタ。
余裕綽々の空気を纏う女王
「これが最後よユタ。貴方はなぜここに来たの?」
「何を言っているんですか?この惨劇を作ったのはあなたでしょう?ダリア女王!」
(女)王たるもの遠回しな悪口ぐらい言えないとね。政治系の人たちって回りくどい言い方と発言のたらい回しと遠回しの悪口が十八番だからね。
現王族の中で最もレスバが弱いのはソフィア・・・・ですよねぇ。
ソフィアは司法系が似合う(作者雑感)
ユタのフルネームについて
ユタ・フロッグ・ターンコート
フロッグ=frog=カエル
ターンコート=turncoat=裏切り(スラング)




