聖夜の奇跡
2013年聖夜。俺は美桜と出会い、怜奈が残した願いをかなえようと考える。俺はあの日の夜に見た夢は現実になった。それは白い天使の怜奈が莉子や遥などのことを守ってほしいと伝えられた。
そんなことを信じるなんて誰一人もいなかったが、それを聞いた莉子は泣いていた。遥も泣き、里帆もくるみも泣いていた。
俺は恋人の莉子も含めて、札幌でデートをしていた。
莉子とは必ず、結婚をすると決めた俺は、次の年の間には結婚指輪を買おうと考えた。
くるみや里帆はそれぞれに恋人が出来たと話してくれた。遥の恋人は安田である。遥は店を経営しながら、小説を執筆していると教えてくれた。
俺は高校卒業後にも連絡を取り続けている渡辺先生から電話が来る。
電話の内容は、俺たちと同い年のドSな女性にやられていると話していた。
一方、長谷川先生は渡辺先生と同居しているらしい。長谷川先生は、渡辺先生がいない間、部屋でギャグの動画を撮っているらしく、彼が帰ると怒られるという日常があるという。
「大石君、今度さ、俺と長谷川先生と中澤さんと小峠さんで飲まないか?」
「良いですね。僕も飲みたいです」
この一言で俺は渡辺先生たちと飲むことが決まった。
五人の飲み会。店に入ると、長谷川さんが大きい声で挨拶をする。
「こーんにちはー!」
渡辺先生の檄が飛ぶ
「うるせえな」
中澤さんは黒いTシャツで、小峠さんは革ジャンを着ている。渡辺さんはスーツで、長谷川さんはアロハシャツでいた。俺はスーツで飲み会に参加した。
「大石君、最近の仕事はどうだ?」
「最近、主演ドラマが決まりました」
「放送日決まったら、見るよ」
中澤さんは居酒屋で銅鑼を鳴らす。
「ええやん!ええやん!」
「中澤さん!うるさいですよ!」
長谷川先生は廃校になった高校を辞め、渡辺先生と芸人を目指していると教えてくれた。
渡辺先生は仕事からドSの女性にやられており、いつもどこか怪我をしている。