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天使が残した一冊のノート
2012年秋。夏休み中に俺は莉子、くるみと遊んでいた。俺はほのかから怜奈が病室で書き込んでいたノートのことを話す。
それは病気の子供に寄付をしたいと彼女の願いをいくつか書かれていた。怜奈が生前、病院で知り合った女子高生の井原美桜がいる。美桜は小さなころから病院で生活をしており、学校には数回しか言ったことがなかったという。そのため、病院にある教室にいる小さな子供たちから慕われている。
ほのかが俺に言いたかったことは怜奈が美桜と残したノートをかなえてほしいということだった。
それを聞いていた莉子は泣き出す。莉子には弟を病気で亡くしたという。
「大石君、怜奈ちゃんが残した願いをあたしたちで叶えよう?」
莉子は涙を出していた。俺は亡くなった怜奈の思いを持とうと考えた。