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約200年前、人類は地球から同じ大きさのへヴェルと言う星に移動した。移動したのは人類だけではない。人類がともに行動する愛玩動物の犬や猫もその対象だ。何故人類は移動したのか?まずは太陽の接近と太陽フレアの直撃。もう一つは地球が回転しなくなったことによる一部地域の地域の氷河期化。日の当たらない地域では健康被害が多発した。そしてさらに生き物がどんどん死に絶えていき、太陽の当たる地域からの食料支援では追いつかない食料飢饉が起きた。逆に太陽が接近する地域では紫外線の大量摂取による癌などの病気や目元のくまなども目立つような自体が起きた。

「あー、こんなんじゃ彼とデートなんて出来ないわ。メイクで隠さないと。」

年頃の女性からしたらかなりの死活問題だ。くまが目立つ女性は恋愛対象外になる問題に直面する。

「人が倒れてる!救急車を!」

「こっちにも老人が倒れてる。」

人が熱中症で倒れるのも頻繁だった。長時間外に出ると暑さで死んでしまうリスクもかなり高くなった。

「食べ物をください!私の国ではもう食べ物はありません。」

「食物をください。お願いします。」

「難民は出てけ!ボランティアじゃないんだぞ。」

「やめて!私達は助けて欲しいだけなの。」

日が当たらない地域から大量の難民が押し寄せて来た。

「泊めてください!」

「もう定員を超えて受け入れられないです。」

「そんなこと言わないで。私にはこんなに小さい子がいるのよ。」

「だからもう無理です。」

「お願いします。」

避難所は対応に追われ、全ての避難民を受け入れられない事態が発生した。家のない人達が街で溢れかえっていた。助けてたくても助けきれない状況だった。

「もう、これは危険だ。地球は滅亡してしまう。地球と同じように住める惑星がある。そこに移動しよう。」

上流階級の人間達は自分達の家族やペットを連れていち早く地球を出て、新天地へヴェルに移動した。

残された人間達にはさらなる悲劇が起きた。

「いや、殺さないで!」

「金を出さないと家族全員殺すぞ。」

法秩序が崩壊して、生き残るために強盗や殺人が多発した。もちろんやり返しに復讐して残酷なやり方で殺害する事件も同時に多発した。

「私の家族を離して!」

「ウサギは大事な食料だ。」

「家族に手を出したら許さない。このナイフで殺してやる!」

食料を得られなかった人達はペットを盗み出して、食料にしようとしていた。

「電気がつかない!」

「電気だけじゃない。携帯も何も繋がらない!」

「そっちの携帯はどう?つながる?」

「こっちも駄目だ!」

太陽フレアが直撃したことにより、電波や電気が遮断されてしまった。

「電気がつかない。」

「もうライトを使うしか無い。」

大事になった事態の対応に追われた。残った臨時政府はお金を払えば宇宙船に乗れるという発表をした。

「次の人、搭乗券をお願いします。」

「搭乗券を準備してください。」

中流階級の人達がどんどん宇宙船に乗り込む。

「搭乗券は?」

「無いけど、私達を助けてください。小さい子供が5人もいるの。」

「搭乗券が無いなら、買い直してください。」

「そんなこと言わないで私達を助けて!」

「私達はボランティア団体じゃないのよ。」

「嘘でしょ…」

チケットを買えないのは大多数のブルーカラーの人間達だ。

「搭乗券は?」

「無いけど、乗せてくれ。俺はこんな所で死にたくない。」

「搭乗券がなければ、宇宙船の乗車は出来ません。」

「そこを何とか。そうだこのダイヤと交換は?」

「何よこれ!私がずっと欲しかったダイヤだわ。特別に乗せてあげるわ。」

「そう来なくちゃ!」

彼はアテンダントに盗んだダイヤを渡した。

「それなら、僕は高級ブランドのバッグを持ってる。君に上げる。」

低所得者層の一部はは上流階級が残したものをアテンダントに渡して搭乗した。

「そこの少年。搭乗券は?」

「無いけど乗せてよ。」

「良い?宇宙船に乗るには搭乗券が必要なの。」

「背中にスズメバチがいる!」

「うわ、死にたくない。」

少年はスズメバチのプラモデルを肩に乗せてアテンダントを驚かせた。その間に一人の少女を引っ張って急いで乗り込んだ。

「ちょっと待ちなさい!」

「無賃乗車は許しませんよ!」

「ヤバい追いかけてる来る。」

少年と少女は逃げ回る。

「おばさん、ここに座らせて。」

「あんた達お父さんとお母さんは?」

「今はそんなこと良いんだ。今追われてるんだ。」

女性は二人を隠した。

「あの、一つ伺いたいんですが、宜しいですか?」

「はい。」

アテンダントは女性に声をかける。

「無賃乗車してる少年と少女は見ませんでしたか?」

「その子達なら今さっき隣の車両に逃げていったわ。素早い子達だから気をつけて。」

「意外と近くにいるのね。ありがとうございます。」

アテンダントは見事に騙された。

「おばさん、ありがとう。」

「ありがとう。」

「まだあの女性がいるから、着陸するまで姿を見せちゃ駄目よ。」

「分かった。」

中には彼らのように頭を使って、すきを見て乗車する低所得者層も一部いた。

「乗客の皆様、只今宇宙船が離陸します。シートベルトを締めてください。」

宇宙船のアテンダント達は乗客の様子を確認した。

「新天地到着まで、あと14時間36分です。現地時刻の7時17分に到着します。」

中流階級と一部の低所得者層は新天地のへヴェルに向かった。それは地球と瓜二つの惑星だ。

「まもなく、新天地に到着します。」

「やったー!やっと着くぞ。」

「凄い綺麗な星だわ。」

「パパ、この星はゲームとかあるの?」

「まだ電気などもない未開の地だ。まだ文明なども無い場所だ。」

「何だ。ゲームとか無いのか。」

「そんなこと言うな。地球に残ってたら死ぬかもしれないんだぞ。こうやって生きてるだけでも感謝するべきなんだ。分かったか?」

地球から来た人類はへヴェル逃げ移住することになった。家族の愛するペットなども無事移送できた。さらに地球の多くの生き物がへヴェルに放たれた。

「バレずに乗り込めた、おばさん、ありがとう!」

「ありがとう、おばさんいなかったら追い出されてたよ。」

「私があなた達に出来るのはこれくらいね。これからは信用出来る大人と行動しなさい。」

「それなら、おばさん、僕達と暮らしてくれない?家のこととかするからさ。」

「しょうがないわね。」

「見て、あそこにロボットいるよ。全滅してたのがあそこでは復旧したんだ。」

移送したロボットや機械はへヴェルでは奇跡的な復旧をとげた。たくさん物資を地球に持ち込んだ。

残った低所得者層の人達は悲惨な現実に直面する。

「食べ物が根こそぎ亡くなってる。」

「ブルジョワ連中は皆自分勝手だ!自分達さえ良ければ、それで良いんだな。許せない。」

「食べ物よこせ!」

「これは俺が先に見つけたんだ。」

「よこしなさいよ!」

「追いかけてくるなって言ってんだろ。」

インフラが崩壊したので、残った人達は極度の貧困状態だ。さらに食べ物は上流階級と中流階級の人達が地球に残った人類のことも考えずに根こそぎ持っていった。その影響で、食べ物の盗み合いが行われた。強奪などの暴力的な手段を嫌う人達は森や山の奥地まで行って自給自足の生活をしていた。しかし気候変動が激しくなり、生態系を維持できなかった森にはどんどん食料がなくなった。

「おじさん、おばさん、パパとママ見なかった?」

両親とはぐれてしまった子供もたくさんいた。

「助けて。お腹空いて死にそう。」

「パパ!ママ!私を捨てないで。」

中には自分の子供やペットが可愛くないからと言う理由で地球に置いていく人間もたくさんいた。先のない老人達も見殺しされた。まさに地獄絵図のような状態に地球は化していた。さらに人の心が貧しくなった社会では動物の虐待も増えた。かつてペットだった犬や猫や多くの生き物が凶暴化して、小さい子供がどんどん殺されていった。人類は恐ろしい生き物だ。

一方、人当たらない地域では人間だけではなく、多くの生き物が飢餓や寒さで死んでいた。枯木や骨が大量に転がっていた。ついに地球は崩壊してしまったのだ。

へヴェルは地球人が住み着いて、急激な発展をとげた。へヴェルの大きさは地球とさほど変わらない大きさだ。まずは交通網が200年の間にかなり発達した。地球より世界各地に大量の鉄道が運行している。そしてへヴェルは80%が海の惑星で陸はそんなに無かった。その為、海の上も一部地域では電車が走行している。主に島に移動する路線だ。

「綺麗な景色。」

「あそこも島があるよ。」

「皆で写真撮ろうよ。」

海の路線を観光するのもへヴェルに暮らす人類の楽しみでもある。

船で移動する場合もあるが、多くが物流のためだ。

「ヘーンランド航空242便エフダム行きをご利用のお客様、只今搭乗ゲートにて搭乗手続きを行っております。」

200年の間で航空領域も拡大した。地球に住んでいた時よりも数倍の領域を飛んでいる。

「ルダリア人って自分達が世界の中心とでも思ってるかしら?」

へヴェルでの覇権国家はルーダリア。かつてのアメリカのように広い領土を有している国だ。世界の政治や文化などの中心は全てルーダリアにある。映画も多くはルーダリアの作品が多数。世界各地の書物などもルーダリアだ。公用語は英語とドイツ語とスペイン語だ。紙幣はドルを使っている。へヴェルで生き残ってる言語は英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ロシア語、中国語、日本語、韓国語、タイ語、トルコ語、ポルトガル語、ヒンディー語、アラビア語、ベトナム語、インドネシア語、ヘブライ語、オランダ語、スウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語、エストニア語など様々な言語があるが、中には話者数が少なすぎて消滅した言語も多数ある。

地球から50%の人類がへヴェルに移動したが、200年の間に人口は75億人に達した。最初の100年は地球での国籍、年齢、性別を問わず、自由に自分のなりたい国の国民になれた。100年後にはパスポートの携帯が必須になった。

「今日のテスト範囲多すぎるよ。」

「社会科が明らかに難しいよな。」

「何で崩壊した地球の歴史や地理について勉強しなきゃいけないのか理解が出来ないよ。」

「意味なくないと思うよ。地球のいた時の人類の歴史や文化などを知ることはこのへヴェルの発展にどう歩むか大切なヒントがたくさんあるよ。特に地球にいた時の方が戦争がたくさんあったし、昔の人類を知ることは今の僕達を知ることでもあるんだよ。」

「だけで学ぶ所が多すぎて大変すぎるよ。」

学校ではへヴェルデの地理や歴史と並行して、地球にいた時の地理や歴史を学ぶことになるので子供達の勉強する範囲は多すぎて、教員も困ることもあった。

「地球時代2945年の映画面白い。」

「300年以上の前の映画って面白いよな。」

「地球時代2004年のこの映画も面白いでしょ。」

「そんな化石のような映画見てるのか?」

「それなら地球時代1960年代の作品なんてもっと化石になるわね。」

「今頃、そんな作品見てる人いるんだ。この前見たけど、機械とか発展してない時代でよく生きれるよね。」

「そんな化石のような映画見れることって普通に考えて凄いことよ。」

映画などはへヴェルには存在しない。配信サイトで現代の映画やかなり昔の映画も配信されてたので娯楽のコンテンツは多岐にわたっていった。その代わり、昔の書物はほとんど映画化してしまい捨てられたり、もしくは美術館などに保管された。現代人が読んでいるのはほとんどへヴェルで作られた物だった。漫画やコミックなどもほとんどが映画化されたので書物は現代のもの。ルーダリアの首都ハミルトンにある国立コミックミュージアムでは地球時代の漫画などが多数保管されていた。季節によって展示する作品が変わる。

「今月も金が無いな。マリアにお金貰うか。」

へヴェルは世界に格差世界だ。特に大国のルーダリアは格差社会、超能力社会で、能力がなければ社会の不良品のような扱いを受ける。文明が進歩して格差はどんどん出来た。ルーダリアは住む地域によって社会的な階級があるので、下級階級と呼ばれる人達の住む場所も決まっていた。もちろんへヴェルではホームレスとかもいる。

「マリア、親が入院したからお金を貸して欲しい。」

「今回だけよ。」

彼の名前はニコラス・ローレンス。下級階級の両親の元に生まれて、仕事をするのが嫌いな怠け者の為、色んな女性のもとにヒモとして暮らしている。

へヴェル時代216年にもヒモが存在する。

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