63_満腹度と味覚
おはようございます。きんぴらです。
私は食事が好きだ。
ただでさえ少食で最近夕食を抜いている私が言っても説得力がないが食べるという行為自体は好きだ。
何よりも美味しいものを食べる時は明らかにテンションが上がっている。最近は外食を控えているが、しゃぶしゃぶの時は必ずテンションが2段階ほど上がっている。理由は簡単。大好物だからだ。一番好きなのは金平牛蒡だけど。
さて、そんな私の好きな食事の中でも、焼肉は好きな部類に入る。
私の焼肉の楽しみ方は独特で基本はつまみとユッケだけしか頼まない。あと、あれば低温調理されたレバー。
ユッケはとにかく味が濃くて、美味しくて、肉食った感じがするので頼む。焼肉の中で一番好きな料理だから。肉の部位で言えばロースだが、焼肉のメニュー全てで言えばユッケだ。
そして生レバーが禁止されてから現れた新進気鋭のメニューである低温調理されたレバー。私が高校時代バイトしていた焼肉屋で大人気だった生レバーは、私がその日のバイト代をチャラにしてでも買って帰るほど気に入っていた。その後、大阪で生レバーに変わるメニューに出会ったのだが、それはまた今度。そして現在は低温調理レバーが超に入っている。焼肉屋というより居酒屋のメニューに増えてきている気がするが。
さて、どこが変わっているかというと焼く肉を頼まないのだ。なぜならその2品とつまみを食べて酒を飲むと腹がいっぱいになるからだ。
ところが、ここ最近友人から焼肉をおごってもらう機会が2度あった。
一回目は目黒のお高い焼肉屋。
私は安定のユッケとキムチとビールを頼んだのだが、友人は焼肉をガンガン頼んで行く。
大丈夫なのか。俺そんなに食べられないぞ。
そんな私の心配をよそに次々と焼肉が運ばれてくる。厚さ2センチほどもある特上タン塩にはおどろいた。タンだけで満腹になる。私は自分で頼んだユッケを楽しんでから、焼かれた肉を腹八分目の胃へ放り込んだ。
私はすぐに腹がいっぱいになった。すると不思議なことに、おいしいはずの焼肉を美味しく感じないのだ。
『味』という観点ではおいしいままのはずだ。その日もすぐに満席になる程賑わっている優良店だ。まずいわけがない。
だが美味しくない。
満腹になったゆえ、これ以上食べるなという脳の命令が味覚を阻害しているのだろう。
次は練馬で焼肉屋に行った。
これまた評価の高い焼肉屋だ。私はオススメの低温調理されたレバーとユッケを注文した。すると友人は目黒の時と同様に焼肉を次々と頼んで行く。自分が満腹になったら私に食えと行って渡してくるのだから厄介だ。全く。
だがご馳走してもらってるのだから、できる限りは食べたい。
レバーは最高に美味しかった。満点だ。
ユッケも最高に美味しかった。満点だ。
そのあと食べた極上ロースも美味しかった。これも満点。
だがそれ以降のカルビや追加されたロースに関しては、おいしいではない。くるしいだ。
人体とはすごいもので自己防衛本能が働いて、おいしいものを美味しく感じなくさせて、自身を守ろうとしている。私の体なのに、私の知らないところで。
自分の最も信頼出来る人は、自分自身なのだろうと実感した体験だった。
『人の金で食う焼肉はうまい』
よく聞くが、自分にあった量の範囲なら……だ。
いろいろ文句のようなことを書いてしまった気がするが、決して文句ではない。焼肉は好きだし、肉は好きだし、ご馳走してくれる友人には日頃からすごく感謝している。気恥ずかしいからありがとうなどとは言わないが。
そんな友人を持った私はきっと幸せなのだろう。
私はこの友人を一生『満腹』になることなく、噛み締めて生きていくのだろうと、そう感じる。
それでは! 今日も頑張っていきまっしょい!
きんぴら




