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05_ノート

 私にはお気に入りのノートがある。


 普段から肌身離さず持ち歩いている。


 黒色のプラスチックでできたシックな表紙。


 目盛り線はなく、完全な白紙。


 お値段は500円程度で、ノートにしてはやや高価。




 気になったことを忘れないようにメモしたり、


 考えを纏めるために書き出したり、


 落書きをしてみたり、


 プロットを書いたり、


 日記を書いたり……


 私の日常生活で手放せないパートナーの一人だ。



 でもよく考えてみると、前述の内容は最新テクノロジーで言えばスマートフォンという便利なもので賄えてしまう。


 ノートよりコンパクトで、ノートより簡単に取り出せ、ノートより簡単に書き出し、ノートより簡単に修正でき、何より多機能でノートを超越した利便性がその一つの媒体に備わっているのだから驚きだ。


 もちろんスマートフォンにメモを取ることもある。


 それはノートを取り出すのが面倒な時。


 要するに外にいる時だ。


 カフェや家、あるいは図書館にいるなど、座っている時は基本的……というか必ずノートに記載する。


 だが、外で立っている時は元カノからもらったカバンからノートとボールペンを取り出し、その上不安定な状況で文字を書く必要がある。


 実に非効率的。


 というわけで、そのような状況においては私もスマートフォンを使うことがある。


 だが、ここで感性の鋭い読者の皆様であればお気づきになっているだろう。


 「そんなら座っててもスマートフォンでええやんけ——」と。


 

 そう、全てスマートフォンで賄えてしまい、ノートを持ち運ぶ必要がなくなるのだ。


 これぞ効率化、省力化である。


 ところが私はノートに書き続けている。


 それにはちゃんと理由がある。


 なぜなら『ノートに文字として書き記すことで記憶に残りやすいから』だ。


 私はスマートフォンにメモを残した時。


 多いケースでいうとプロットを書いた時だが、スマートフォンにフリック入力した場合、スマートフォンを見ないと思い出せない。


 ところが、ノートに文字として書き起こした場合は、ノートを見なくても覚えているのだ。


 例えばそのスマートフォンを無くしたとしよう。


 私はせっかく何時間も考えて完成したプロットを思い出すことができず、愕然とし一人暗い部屋の片隅で膝を抱えて涙を流すことになる。


 だが、ノートに記した場合は覚えているので、万が一ノートを落とした場合、家に帰ってパソコンを開いて本文を書き始めることができるのだ。


 ただ自分のプロット見られるっていう赤面を免れない事態が訪れるが。


 そもそも落とさないようにしよう。



 ということで『頭に残る』という点で私はノートを使っている。



 実際にはそれだけではなく、『ノートに文字を書く姿がカッコいい』『会議で人に図解する時に早い・正確性が高い』といったメリットがあるのだが、今回は一番自分がノートへの記述が効果的だと思った点を紹介させてもらった。



 是非、ノートをまだ持っていない人は今日文房具屋に行ってみてほしい。


 今はおしゃれなノートも多くて見るだけでも楽めると思う。


 そして高いノートを買う必要はない。


 「かっこいい」、「使いやすい」と思ったら100円のノートでも良いのだ。


 現に私は普段持ち歩かない、勉強用のノートは100円もしないものを使っている。


 あなたの手元に、あなたの最高のパートナーとなるノートが握られることを願っている。



 最後に、私は決して文房具屋の回し者ではない。


 ……さて、またネタが浮かんだのでスマートフォンにメモを……



 あ、スマートフォンはスマホRPGのオートプレイさせてるからメモ取れないんだった……ノート、ノートと……









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