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23/1994

23_電車で寝る

おはようございます。きんぴらです。



 私は『寝る』という行為を大切にしている。


 昨日のエッセイにあげた通りなのだが、その中で私が神経質でよく目を覚ますという話を記録した。


 これが効率的に使えている場所があるので今日は紹介したい。



 最近は自粛期間なのであまり電車には乗らないのだが、以前はよくメトロとJRに乗っていた。


 皆さんも体験済みだろうが、電車の揺れは心地よくて座っていると夢に(いざな)われる。電車の中で寝ている人が多いのもその揺れが関係しているのだろう。新聞を持っている人、カバンを抱いている人、隣の女性にもたれ掛かっているおっさん(おい!)、みんな眠っている。


 ちなみに私はそもそも座席にあまり座らない。隣に人が座ったら席を立つ。パーソナル的な問題だ。コロナ何某が幅をきかせるずっと前からそうだ。スマホを見るから座っているが、頭が働くのは立っている時だ。だから正直どっちでも良い。



 だが、正直眠い時もあり、その時は座るのだがこれがすごい。


 私は眠っていても降りる駅名が聞こえたらすぐに目が覚める。


 「次は○◯、○◯〜」


 このアナウンスで目が覚めるのだ。ものすごく便利な能力だと思っている。


 私にとってはいつも通りの話なのだが、特段すごかったのは前日オールのクソ眠い時で、電車で完全に眠っていたのに起きた時だ。



 その日は友人の誘いで友人の家がある目黒まで出かけていた。そこで酒を飲みまくり、千鳥足でカラオケにいき、自分の声では届かない高音の歌を何度も歌い、アルコール飲み放題で朝まで飲んだ。


 朝になって友人と別れて電車に乗った。朝一、休日とあり電車は空いている。酔っているし、時間的にもめちゃくちゃ眠い。


 山手線に乗って、端の席に座って一瞬だった。


——バッと目が覚めた。


 電車は乗り換えの新宿に着いている。不思議と全く眠くない。だが、一瞬で目黒から新宿に移動したことから完全に寝落ちしたことがわかる。


 私は新宿で地下鉄に乗り換えた。すると早朝なのでこちらも空いている。もちろん腰を落ち着けるのは端の席。これまた揺れが誘いをかけてくる。乗り換えの時はしかと目が覚めていたが揺られた瞬間に意識は吹き飛んだ。


——バッと目が覚めた。

 

 今度は私の家の最寄駅だ。アナウンスが流れている。「◯◯〜、◯◯〜」


 ピンポイントで目的地で目を覚ます。そしてその瞬間は全く眠くない。体が「起きろ!」と言っているのがわかる。軽々と腰が持ち上がるのだ。


 神経質なことから乗り過ごすことを許さないのか、ちゃんと降りたい駅になると目を覚ますという便利な能力が備わった。


 ちなみに、一瞬の睡眠で体力が回復したり、酒が抜けたりしているわけではない。その証拠に、無事家に着いた時は夕方まで爆睡していた。


 昨日のエッセイは少し怖い……というか気持ち悪い話になってしまったから、今日はそれですごい能力が身についたんだというボジティブなお話だ。


 皆さんは「そんな能力があるのなら!」と寝ている間に頭をムカデに噛ませらようなことはやめて欲しい。めちゃくちゃ痛いし、数日尾を引くから。それに、この能力が手に入る保証もないのでね。


 逆にムカデに噛ませなくても手に入るかもしれないし。


 皆さんが気持ち良く眠れて、気持ち良く目覚められることを祈っている。電車でも気持ちよさそうに寝ている人がいると、私も気持ちがいいもんだ。




 世の中には(ねむり)(いざな)うものはたくさんある。


 前述の電車の揺れ、雨の音、波の音、風鈴の音、暖かな日差し……


 それらの中で私が最強だと思っているのは、雑誌をめくる音。


 一瞬で私の全てを奪い去ったあの音……


 忘れもしない。

 

 ただ一人の女性だけが(かな)でることができた。

 

 いずれここで語りたい。


きんぴら



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