176_カラーバス効果
おはようございます。きんぴらです。
今日は2021年1月10日。日曜日だ。
本日、2つめのエッセイを書いている。早めに書いておきたいと思ったことがあるからだ。もちろん明日もサボらず書く予定だ。だが、どこかでサボる必要もある。
でなければ、1日1作公開としていった場合、1日2作書く日があってサボらず書き続けるとストックがたまり続けるのだ。小説であればそれで良いのだが、エッセイや日記となるとそれは良くない。なぜなら伝えたいことがあるのに、ストック消化するまでのタイムラグが発生する。要するに情報の鮮度が落ちてしまうんだ。勿体無い。
だから私はなるべく書いた翌日に公開できるように、ストックをためないようにしているのだ。
となると、どこかで書かない日を設けて、ストックを消化する。もしくは1日2作公開などの対策が必要になってくる。1日2作公開は正直あまりやりたくない。それは1日1作公開で綺麗に管理ページで表示されているからだ。これが乱れるのは細かいことが気になる私にとっては少し辛いところなのだ。なのでストックが貯まった場合はサポって消化するのだ。
というか書くのを我慢すれば良いだけの気がするが書きたくなったら、あるいは描きたくなったら描かずにいられないのが私たちのような人種の性である。
さて、みなさん『カラーバス効果』をご存知だろうか。良く耳にする『カクテルパーティ効果』と似ているが、結果が違っている現象のことだ。ちなみに、これらの効果は言葉に関しては知らない人がいるかもしれないが、現象自体はみなさん体験したことがあるはずだ。多分「あー、あれね!」となるはずだ。
先に簡単に『カクテルパーティ効果』について説明しておこう。
『カクテルパーティ効果』とは、雑音や多くの会話が飛び交っている中で『自分に関係のある話題』『自分が関心のある話題』は自然と聞き取れる現象のことである。
例えば、ざわざわしている教室の中で小声で自分の名前が聞こえた時など、雑多な状況の中でも自分の名前を聞き取れたことはないだろうか。私は何度もその経験はあって、毎度悪口を言われているのではないかと心配になったものだ。
雑音の激しい競馬上でも、自分の買った馬券と同じ馬券を買った人がいて、その人が予想を言い始めたら気になってうるさい中でもその言葉は聞き取ることができるだろう。
カフェでパチスロ好きの人が入店前にコーヒーを飲んでいたとすると、周囲にも同じパチスロを打つような人がいて台の予想を始めたら耳が嫌でも引っ張られるだろう。
「私もその経験ある」
と思った人がほとんどだと思う。日常的に経験のあることだ。これが『カクテルパーティ効果』だ。
で、私が話したい『カラーバス効果』は『カクテルパーティ効果』に似ているが少し違う。『カクテルパーティ効果』を先に説明した理由は、日常的に経験していると感じやすいのが『カクテルパーティ効果』だからだ。その結果、『カラーバス効果』の魅力に気づきやすくなる。それでは行ってみよう。
『カラーバス効果』とは、自分が意識してる対象に関しては、五感から自然とその対象に関する情報が集まってくる現象のことだ。
先ほどのパチスロの例で話をしよう。
パチスロ好きの人は、パチスロ屋を見ると新たに発見したパチスロ屋の位置を即座に記憶するだろう。新台が出るとしたら機種と導入日くらいは見ただけで把握しているだろう。
結果、次の飲み会で話し始めるのだ。
「そういえば、新宿駅の東側にスロ屋があって、行ったことないから気になってんだよね。新台のモンハンも11月に導入されるらしくてさ。そのタイミングで行ってみようと思う」
本人は何気なく話しているが、その話している情報は意識している対象がパチスロであったことから、自分から情報を取りに行かずとも日常的に過ごしている中で脳が勝手に5感から情報を集めているのだ。
『カクテルパーティ効果』と違って、言われても日常的に起こっているとは感じづらいとは思うが、同じように日常的に起こっていることなのだ。どちらも自然と起こっている現象なのだが、『カラーバス効果』の面白いところは、無意識のまま次の行動に移るところだ。
再度パチスロの話をするが、先ほどの登場人物はパチスロに興味があるだけで、日常的に自然とパチスロの情報を収集し、人に話し、次に店に行ってみようと決断しているのだ。
もう一度いうが、本人は意識していなくても、次の行動が決定している。
これが『カラーバス効果』のすごいところだ。
されに例えて、少し私が言いたい内容に近づけるとするとネット通販を想像してほしい。自分の興味があることであれば次々とサイトを飛んでいかないだろうか。私で言えば書籍や映画がそれにあたる。映画の公開情報は次から次へとお勧めの映画情報にサイトを移っていってしまう。そして気に入った映画を実際に鑑賞するのだ。それは書籍に関しても同じ現象が起こっている。
要するにマーケティングの観点で見たときに、この『カラーバス効果』を利用することでサイトの閲覧数、すなわち母数が増えることによって結果として売上を伸ばすことができるのだ。もちろん効果を発揮するためにターゲットを事前に明確にしておく必要はある。それでうまく行かなくとも、ターゲットをずらして再度『カラーバス効果』を設定してチャレンジすることもできる。
ただ商品を売り出すより大きな効果を生み出すことができる。
ここで本題だ。
私はあまり気にしていないが、タイトル長い問題がここ最近起こったと聞いている。私は著者が好きなようにタイトルをつければ良いと思っているので、とやかくいうつもりは毛頭ない。
長いタイトルをつける理由として、その方が本が売れているから。大まかな話の流れをタイトルで説明できるから興味を持ってもらえる可能性が高まるから。といったものを見たことがある。
その方が本が売れているから。これに関しては安直すぎると思う。長いから売れているのではなくて、その長いタイトルの中に何か売れる理由があると考えるべきだ。ただタイトルが長いから売れているのなら、適当に文書を羅列しておけば済むだけだ。極論をいうと『あ』から『ん』までひらがなを並べておけばいい。「そんなことは言っていない」と反論されるかもしれないが、思慮の浅はかさでいうとそのレベルだ。それで売れるのなら誰も苦労などしていない。もう少し、深掘りして考えてほしいと思う。
次に、大まかな話の流れをタイトルで説明できるから興味を持ってもらえる可能性が高まるから。これは良いと思う。私が書籍を買う際にも、気になった本の目次を流し読みしてから購入を決める。目次を見ずとも流れが分かるようであれば、興味のある人が見逃す可能性は下がるからターゲットの人たちに手に取ってもらえる確率は上がるだろう。だが、逆にいうとターゲットではない人からは手にとってもらえる可能性が下がるので、これに関してはデメリットだ。
私がもし長いタイトルをつけるのであれば、理由は別にある。それを本気で考えることでさらにみなさんの作品へのアクセスは増えるのではなかろうか。
ここで再登場。『カラーバス効果』だ。人は意識している対象の情報を自然と収集する。そして自身が意識せずとも次の行動に移す。となると対象のキーワードだ。
最近のラノベの例でいくと、『異世界』『転生』『伯爵令嬢』『チート』などだろうか。恋愛小説でいうと『命』に関するキーワードが多く見受けられる。『余命』『生きる』など。このような組み合わせで、これらの小説に興味がある人たちはキーワードをトリガーに自然と情報を集めていく。それがアクセスという行動に遷移する。もちろんそれから購入されるかどうかはターゲットの方々が欲しがっている内容かどうかによるが、アクセスという母数が増えるなら購入数も増えるはずだ。
要するに長いタイトルをつける理由は、
「『カラーバス効果』を有効活用してタイトルに盛り込むから」
だ。
結果として長くなるだけであって、タイトルを意図して長くしようとして長くすることは私はないだろう。
タイトルをつけるのは著者の楽しみの一つでもあるはずだ。だから、長かろうが、短かろうが、私はその人が考えに考えてつけているのだから、そのタイトルに対して意見は一切いうつもりはない。
ただ、もし長いタイトルをつけるのであれば、この『カラーバス効果』を有効活用してみては如何だろうか。ただ長いだけのタイトルをつけるより、著者の方にとっては良い効果が生まれるはずだ。
長くなってしまった。3500文字程度になってしまう。なるべく伝えたいと思って例を多めに書いてみた。これらは心理学、マーケティングの分野で扱われる情報だから小説を書いていたり、読んでいるだけではなかなか入ってこない情報だ。猫の手ほどにしかならない私の情報がみなさんの役に立ってくれるなら嬉しいなと思う。
ここまで書いて私は長いタイトルをつけないのだから、不思議なものだ。それにはその理由が別にあるわけだが、また別の機会に話したいと思う。
それでは、みなさん今日も頑張って行きまっしょい!
きんぴら