174_『大人の事情 スマホをのぞいたら』鑑賞
おはようございます。きんぴらです。
今日は2021年1月9日。土曜日だ。
金曜日は映画を観た後、家に帰って歯磨きをして歯医者に向かった。親知らず抜歯後の経過を見るためだ。
抜歯後の穴に食べ物がカスが詰まっているのではないかと思って、ここ最近気持ち悪かったのだが今日でそれともおさらばだ。
先生に気になることはないかと聞かれたので、まずその食べ物のカス問題を伝えたところ、口の中を確認してくれた。
「大丈夫ですね。何も詰まってないですよ。口内は清潔にしておかないと炎症を起こす可能性もあるので、引き続き清潔にしてください」
安心したところで、穴に薬を塗り込むとのことで絆創膏の役割を担う薬を塗ってくれた。穴に覆い被さるようにセメントのようなものがつけられたわけだが、これにより抜歯後の穴への異物の侵入を未然に防ぐことが可能。ただ、苦くて変な味。会計を済ませている間、私は苦い顔をしていただろう。
「時間が経つと取れるかもしれないけど、飲み込んでも問題ないものですから気にしないでください」
私は受付の女性からそれを聞いても絶対飲み込まないと決めて、歯医者を後にして階段を降りていると、その衝撃で薬が取れた。薬が付いていた時間はほんの10分程度。
「何のためについていたんだこれは」
私は舌で薬を転がすと、苦くて吐きそうになった。「飲み込んでも問題ない」ではない。こんなものそもそも飲み込めない。私は薬を吐き捨てて家路に着いた。唾を吐くことは嫌いだが、そんなことを言っている場合ではなかった。
次に歯医者へ行くのは一週間後。
またあの薬を塗ろうとしたら、拒否しようと思う。数分苦い思いをしただけで、何の役にも立たなかったのだから。
さて、そんな金曜日だったが良いこともあった。
『大人の事情 スマホをのぞいたら』を鑑賞した。
とある店に馴染みの7人が集まる。1人は東山紀之さんが演じる独身男性。それ以外は夫婦3組。5年前の台風災害で、死地を彷徨った時一緒にいた7人組だ。
1年に1度集まってパーティを開催しているのだが、新婚の夫婦が最近うまく行っていなくて、先輩夫婦に夫婦のあり方を質問する。
「お互いに信用しているのなら、隠し事はないのか」
その流れで、全員がスマホをテーブルの上に置いた。電話がきたらスピーカーにして全員が聞こえるように会話する。メールが来たら全員にその内容を見せる。
要するに隠し事はないのか。あったとしても、知られてもまずいことではないだろう。ということを証明しようとしたのだ。
結果、トラブルだらけになってしまうというのが本作の大まかな流れになっている。
ここからは私の感想だが比較的笑えるシーンが多かったように感じる。スマホを公開するまでは、メンバーの会話がメインなのだがそれが意外にも面白い。それぞれの夫婦がパーティ会場に向かうまでのシーンが流れて、微笑ましくて毒舌も冗談めいていて、楽しく見ることができる。
スマホをテーブルに出した後も、当人たちにとっては冗談では済まない状況だろうが、第三者としてみている分にはかなり笑える内容になっている。それが途中から徐々に深刻になっていって、亀裂が生まれる。
亀裂が生まれてからはヒヤヒヤものの楽しさがある。笑えるわけではないが、次何が起こるんだろう、ここからどうやって挽回するんだろう、といった疑問が生まれてきて楽しめる。
ただ、終盤は尻窄み感が強まる。面白いのはスマホを見せ合っているところまでで、その後は5年前の振り返りが続いて、それを聞かされている間は特に謎や秘密があるわけではなく、かといって冗談だったり笑えることもなく、序盤から中盤にかけての内容が素晴らしいだけに、残念に感じるところもあった。
そして最後のシーンは想像していた通りだった。まぁそうだろうなと思っていたし、多分私と同じような終わり方を想像していた人は多いと思う。王道の終わり方だったと思う。
序盤しっかり者に見える女性が後半になると、見ていて不快感を抱く人はいると思う。私は抱いた。そういうキャラだから仕方ないのだが、こんな女が近くにいたら嫌だなと思う人は多いだろうなと感じた。今考えるととんでもない奴だったと思えて、面白い。
尻窄みとは言ったが、私は満足している。すごく面白い映画だったと思っている。
さて、これを書いているのは1月8日。一般的には3連休の初日か。公開は3連休の2日目。もし気になった人は最終日に気分転換にでも鑑賞してみてはいかがだろうか。
それでは、皆さん3連休楽しんでいきまっしょい。
きんぴら