168_2021年の初夢
おはようございます。きんぴらです。
今日は2021年1月3日。日曜日だ。
東京は三箇日とも快晴だった。気温も過ごしやすく、半袖にアウターを羽織る程度で問題なく外出できる。ソースは私。
1月1日、私はどんな初夢が見えるかと胸を膨らませて眠りについた。
私が見た初夢はロールプレイングゲームの中の主人公だった。
レベルの低い私は村の周辺から離れることを長老から禁止されていて、一向に冒険が進まなかった。
そんなある日、村の周辺で迷子になっている女性と出会った。
彼女を村に案内して食事を御馳走し、私が冒険に出ようとしていると伝えると、仲間になりたいと言い始めた。
「私、こう見えても強いんですよ」
とのこと。
真偽の確認のため、村のすぐ先にある森でモンスター討伐を試みた。
エンカウントしたのは巨大な斧を持った禿頭のモンスター。モンスターに禿頭という表現が正しいか分からないが、紛れもなく禿頭だった。
私はその巨人の一撃でライフは0になった。
幽霊状態で見守っていると、彼女は強力な雷魔法を唱えて、一撃でそのモンスターを葬った。
そして彼女はメニュー画面を開いて、蘇生アイテムを私に使用した。
復活した私は、先程彼女が開いたメニュー画面に違和感を覚えていた。彼女のライフが減っていたのだ。
敵の攻撃は一切受けていないのにライフが減る……。私は彼女に聞いてみた。
「何でライフ減ってるんですか?」
「あーこれはですね。私、定期的に猛毒にかかるんです。だから毒消し草の消費がすごいんです」
猛毒を消さずに歩き続きるとすぐ死んでしまうらしい。
私は察した。
私は村の近くでひたすら簡単なクエストをこなしていたから、薬草の所持数がカンストしていた。
そこに彼女は目をつけて、仲間への加入を申し出たのだ。
「黙っててごめんなさい」
「どうして謝るんですか?」
「だってそんなデメリットがあるなんて、最初に教えとけって話じゃないですか」
それはそうだと思ったが、怒る気には到底なれない。
「早く教えてくれればよかったけど。それでも私は仲間になってくれて嬉しい。だって、私は戦力が欲しい。あなたは毒消し草が欲しい。条件が釣り合ってるか分からないけど、それでもこれはお互いのため。win-winの関係だ。どうして私の仲間になってくれたのか、分からないままの状況よりよっぽど清々しいよ」
私は彼女の手を取って、旅を続けることを決意した。
魔王を倒すために。
ただ、予想以上に彼女の毒消し草の消費スピードが早すぎて、結局村の周辺で毒消し草を集め続けることになり、魔王にたどりつくこともなく目が覚めた。
これが私の初夢だ。なかなか愉快な夢だった。
皆さんはどんな初夢を見られただろうか。夢で1年が占われるなんて全く信じていないが、楽しい夢や愉快な夢が見られて、明るく新年を迎えられるといいなと思う。
それでは、今日もがんばっていきまっしょい。
きんぴら