105_とんかつDJアゲ太郎観てきた
おはようございます。きんぴらです。
今日は11/1だ。
私は映画が好きだ。
少し前に鬼滅の刃のを鑑賞してきたと記した。
その時に観たい映画を幾つか並べたのだが、そのうちの一作である『とんかつDJアゲ太郎』を観てきた。
原作は知らないのだが、タイトルだけで惹かれて観たいと思っていた映画だ。
それにちょっと悪い意味でも目立ってしまった映画でもあった。
この映画には、伊藤健太郎さんが超有名DJ役で出演している。そう。この映画が公開される一日前に自動車のひき逃げで逮捕されてしまった俳優さんである。まぁ事件の中身にはあまり触れないようにしておくが、タイミングが最悪だった。よりにもよって映画公開前日。映画に集中できずに、その事件のことが頭をよぎる観客が増えることは間違いないだろう。一言で表すならば映画への没入感を下げてしまうということだ。
そして忘れてはならないもう一人、伊勢谷友介さんだ。この人は伊藤健太郎さんより圧倒的に出演時間が長い。主役の北村匠海さんの次くらいに出演時間が長いのではないだろうか。伊勢谷友介さんは2ヶ月前に違法薬物の所持で逮捕されている。
要するに主要キャラを演じた二人が逮捕された映画なのだ。
私はてっきりそういう悪い意味で話題をさらって、人が多く来場しているのではないだろうかと思っていたのだが、逆に私が観た回は私以外に10名程度しか来客のない、ガラガラの状態であった。
朝一番の放映回だったので時間も影響しているのだとは思うが……それにしても、とは思う。
しかし、私にとってはそれでいい。
人がいない——、私にとっては映画に集中できる最高の環境だ。人が多ければ集中しづらい。笑い声、話し声、ジュースを飲む音、視界に入ってくる人間の頭、隣の人の足などなど。そして最悪なのは携帯電話の音と、光。マナーのかけらも持ち合わせていない方もいる。人がいないということはそういうリスクも減るということだ。
今回は集中して映画を楽しむことができた。主要キャラが逮捕されているのが、確かに頭をよぎりはするが、コメディなのでなんとかなった。これがヒューマンドラマの感動ストーリーであればそうはいかなかっただろう。涙もろい私でも泣かなかったかもしれない。繊細で細かすぎるゆえに、そういった出演者にも敏感に反応してしまうのはそんなところだと思う。
だが、映画が始まる前に予告が流れていた『Stand By Me ドラえもん2』では泣いてしまった。
私は何を観にきたのだ。
肝心の『とんかつDJアゲ太郎』の内容であるが、単刀直入にいって面白かった。
ギャグも至る所に盛り込まれているし、ストーリーとしてもあまり見ないタイプの映画だ。DJととんかつは同じ——。よくそんなところに着目したなと原作者に感嘆してしまう。
それにダンスミュージックが流れてきて懐かしい気持ちになった。私は大学時代にダンス部で踊っていた時代がある。あの頃は正直無理をしていた。別に踊ることも好きではないし、音楽だってダンスミュージックは好きではなかった。だがそういうのをやっているのがカッコイイと思い込んでいたのだ。今となっては人それぞれだったのだと気付いているが。
その頃の懐かしい記憶が蘇ってきたのも、この映画を鑑賞してよかったなと思った理由の一つでもある。
北村匠海さんが舞台挨拶で言っていた。
「この映画が本当に公開できるのか、正直怖かった。誰か一人でも笑顔にできれば」と。
その映画はこうして公開されて、無事私は笑顔になったし、鑑賞できてよかったとも思っている。
また次の映画に向けて、頑張って行って欲しいと思う。
映画関係者だけでなく、どんな仕事でも法を犯すようなことをすれば、今回の北村さんのように同じ仕事に携わっている人が苦しむことになるのだ。私は、そのことを心に留めて仕事をしようと思った。
きんぴら