星を見つけられない日には
掲載日:2018/03/05
星を見つけられない日には
涙を拭いて
夜風に晒されるがまま
口笛を吹こう
くすぶる悔しさや
奥底の悲しみを
高く低く奏で
あらゆる山を越えるように
風は睦みあい
ひとつになって遠ざかる
それは
いつも胸にある羨望
滴り広がる憧景
追いかけるように
口笛を吹こう
風が黒い海原で波を産むまで
どうして言葉にならない
積み上げた欠片
もどかしい想いそのまま
私は星を見つけられないから
波の音に添って
この息を通して
口笛を吹こう
掠れていく音でさえ
私で出来ている不思議
見えない雲の向こう
人知れず瞬いた光へ
どんな色とも
名付けられやしないから
まだこの胸で輝いている




