看板
ある日看板を見た。←、↑、→、↓。何のマークだろうと疑問に思いながらも↑という矢印に従って進む。
またある日看板を見た。↑、←。←、という文字の色がいつかとは違ったのでそちらへ進む。
幾日が経過した。なおも看板を見たので前に立ち止まってみた。看板は、絶えず変化しているようだった。一時して来た道を戻ってみた。
数日後、工事中という看板があった。不思議に思いながらも進める方へ歩いた。
次の日、全方位が工事中になった。なんとなく看板を乗り越えて進んでみた。
その後二度と看板を見ることはなかった。道が永遠に閉ざされたのだ。固有名詞だけを残して。