暗黒平原④
どうやって…着地しようかな?
シャルストは、穴の落下中に考えた
とりあえず、時間は…必要だな
シャルストは、壁に剣を刺して、落下速度の減速をした
あれ…このまま、減速すれば、良いか
シャルストは、剣を刺し、減速し続けた
この、高さなら着地、出来そうだな
シャルストは、壁から剣を抜いた。剣を抜くと落下速度が上がった
着地し…あ?
シャルストは、地面に着地するために地面を見た
着地するための地面に白い大量の塊があって…着地する場所がない。俺は、そのまま、白い大量の塊の中に落ちた
シャルストは、白い大量の塊から顔を出した
「おい、これ…人骨じゃん」
つまり、此処には、人骨しかないからロール・フロートは、居ない
「そして…俺の足にヌメヌメした…何かがある」
足が足を上げると黒い触手が巻き付いていた
「気持ち…悪ッ」
シャルストは、足に巻き付いた、黒い触手を取り始めた
「あ〜、この触手、ヌメヌメして取れないし…見たことのない、魔物も居るし…暗黒平原は、どうなってるんだぁぁぁ!」
シャルストは、触手を取り終わると人骨の山の上に立ち上がった
「もう…暗黒平原には、足を踏み入れたくないな…」
シャルストが黒い触手を人骨の山に落とすと人骨の山から骨が砕ける音が聞こえてきた
触手の本体の登場か?
シャルストが警戒してると人骨の山から黒い触手の塊が現れた
俺は…この触手の塊を…ゴミ山に捨てられてた、本で見たことがある…この触手の塊は…邪神ジアエガ
シャルストは、黒い触手に飲み込まれた
ロール・フロートは、魔物の町の牢屋の中に居た
私、以外にも魔物の町の牢屋には、寝ている人と怖がっている人が居た。私は、怖がっている人に声を掛けた
「魔物について…教えていただけませんか?」
「あの魔物は…俺たち…人間を食べるために…俺らをこの檻に入れて…るんだ」
だから、シャルストさんの左腕に噛み傷があったんですね
「なるほど…教えてくれて、ありがとうございます。後、ガスマスクを付けてませんが毒は、大丈夫ですか?」
「此処の空気には…理由は、分からない…でも、毒素がないからガスマスクなしでも…大丈夫なんだ」
ロール・フロートは、ガスマスクを外した
「そして…あの魔物は…普通の魔物と違って…強さも知性も…恐ろしい」
「ピィピィ…うるせえぞぉぉぉぉ!、人が気持ち良く…寝てたのによお!」
「喰われかも知れないのに…なんで寝てられてるんだ!」
まずいです。喧嘩が始まりました
「はぁ?…あの程度の魔物が怖いの…き、気持ち悪ッ」
「クッ…貴様、だって…魔物に捕まったんだろ!」
「ああ、わざと捕まったから」
「喰われるかも知れないのに…なんで…わざと捕まったんだ!」
「それは…俺は、不死の秘宝が欲しいからなぁ…そして、不死の秘宝を持つ、邪神…ジアエガをぶっ殺しに来たんだ…理解したか?」
「ば…馬鹿じゃないの?…人間が邪神に勝てるわけ…ないだろ?…いや、普通に考えて」
「はぁ…お前は…駄目な人間だな」
「なにが駄目なんだ!」
怖がってた人が寝てた人の胸ぐらを掴みましたね
「お前の普通は、なんだ?」
「普通……ん?」
「答えられない、人間が俺の目的を否定するな」
「貴様…ふざけ…」
なんですか、この揺れは?
激しい揺れがロール・フロートと男たちを襲った
揺れが収まりましたね
揺れが収まると18体の魔物が何かから逃げるように牢屋の前を通った
「魔物が…俺たちを喰いに来たんだ」
「お前の目は、どうなってるんだ」
魔物は、黒い触手に飲み込まれた
「待ち侘びたぜ…邪神ジアエガ」
寝ていた男は、服の中からナイフを取り出した
「俺に…不死の秘宝を寄越せぇぇぇ!」
男は、ナイフで牢屋の鉄柵を粉々にした。男は、牢屋の外に出るとナイフで黒い触手を攻撃した
「出せ出せ出せ…不死の秘宝を出せぇぇぇぇ!」
男は、黒い触手を攻撃し続けると黒い触手の傷口から剣が飛び出てきた
あれは、シャルストさんの剣だ
男は、シャルストの剣を掴んだ
「使い込まれた…ゴミのような剣だ…でも…今、必要だったんだ」
男は、シャルストの剣で黒い触手を斬り裂いた
「あん?…誰か居るな」
黒い触手の傷口から腕が出てきた
「喰われた、人間か…」
黒い触手の傷口からシャルストの上半身が出てきた
「え?、シャルストさん」
「やっと…出れた」