研究員の記憶
「氷の中に…何かあるぞ」
「これは…ハエや蚊に近い、生物…間違いない…輝ける追跡者=邪神イオドだぁ!」
この日…アイスヘル王国の遺跡で、バルディス魔導王国の調査隊は、氷塊の中で凍りついた、輝ける追跡者=邪神イオドを見つけた
「今から輝ける追跡者=邪神イオドの部分の氷塊をノコギリで切り取るぞー!」
1人の調査員の言葉で数人のノコギリで氷塊を切り始めた
「輝ける追跡者=邪神イオドの体を傷つけるなよ」
調査員は、邪神イオドの部分の氷塊を切り落とした
「よし…輝ける追跡者=邪神イオドの氷塊を運ぶぞ」
2人の調査員が邪神イオドの氷塊を馬車まで運んだ
「では…バルディス魔導王国に帰還する」
調査隊は、バルディス魔導王国に着くと邪神イオドの氷塊をバルディス魔導王国の研究所に運んだ
「今日から輝ける追跡者=邪神イオドの研究を始める」
バルディス魔導王国の研究員は、邪神イオドの氷塊にハンマーを振り下ろしたが氷塊は、砕けなかった
「この氷塊を砕くのは…無理そうです」
「なら…氷塊の成分を調べろ!」
バルディス魔導王国の研究員は、氷塊の成分を調べ出した
「どうやら、この氷塊…第二次ハスター大戦時の物だと判明しました」
「なら、この氷塊は…冷気の炎=邪神アフームザーによる物の可能性が高いな」
バルディス魔導王国は、氷塊の成分を調べると氷塊の成分が判明した
「氷塊の成分が判明しました…氷塊の成分は、冷気の炎=邪神アフームザーの成分でした」
「なら、氷塊を完璧に砕くのは、諦めて…輝ける追跡者=邪神イオドの細胞の抽出を優先しよう」
バルディス魔導王国の研究員は、氷塊の中の邪神イオドの細胞の摂取の準備を始めた
「どうやって、冷気の炎=アフームザーの氷塊から輝ける追跡者=邪神イオドの細胞の抽出をしますか?」
「あの牙で穴を開けるんだよ…え〜…ヨス・ドラゴンの牙!」
「ヨス・ドラゴンの牙は…王族の許可が必要ですよ」
「王族の許可は…今から取りに行くよ」
1人の研究員は、研究所から出ると王族が居る、バルディス城に向かった
「なるほど…邪神イオドの細胞を手に入れるために邪神アフームザーの氷塊に穴を開ける、必要がある…そして、氷塊に穴を開けるのには、ヨス・ドラゴンの牙が必要なのは、理解した…でも、邪神の細胞の研究のためだけに使うのは…勿体無いと思うんだ」
「もしも、輝ける追跡者=邪神イオドの細胞を使って…魔神や魔人に近い、存在を作り出し事が可能になるかもしれません?」
「その話…詳しく…教えてくれ」
「最近、ガズバーン帝国では…邪神ヴルトゥームの細胞を使って…魔人に近い存在を作ることに成功しました。なので、バルディス魔導王国でも輝ける追跡者=邪神イオドの細胞で作ることが出来るかも知れません」
「そうか…この私…ケル・バルディスが…ヨス・ドラゴンの牙の使用を許可する」
「ハッ…感謝します」
研究員は、王族の部屋から出た。そして、研究所に戻ると直ぐに金庫に向かった
「パスワードは…アルファコードと同じですよね?」
「全ての金庫がアルファコードだ」
研究員は、ヨス・ドラゴンの牙が入った、金庫のダイヤルを回した。金庫が開くと研究員は、ヨス=ドラゴンの牙を取り出した
「このまま、ヨス・ドラゴンの牙を使うんじゃなくて…ナイフなどに加工してから使う方が良いですよね?」
1人の研究員の質問に多くの研究員が頷いた
「今から職人にヨス・ドラゴンの牙をナイフにする、依頼をして来ます」
1人の研究員は、職人にヨス・ドラゴンの牙を持って、ナイフの加工の依頼に行った。3日後、ナイフに加工された、ヨス・ドラゴンの牙を研究員が持って来た
「今から…ヨス・ドラゴンの牙で作られた、ナイフで…冷気の炎=邪神アフームザーの氷塊を砕きます」
一人の研究員がヨス・ドラゴンの牙で作られた、ナイフを邪神アフームザーの氷塊に刺すと氷塊にヒビが入った
「更に強い…力で」
研究員は、ヨス・ドラゴンの牙で作られた、ナイフを更に強い力で邪神アフームザーの氷塊に刺すと完全に氷塊が割れた
「これで…輝ける追跡者=邪神イオドの研究が出来る」
氷塊が割れると邪神イオドの体が研究所の地面に落ちた
「自分が研究カプセルに輝ける追跡者=邪神イオドを入れます」
研究員が邪神イオドに近づいた。邪神イオドに近づいた、研究員は、死体のように倒れた
「我…輝ける追跡者=邪神イオドを目覚めさしたのは…誰だ…次からは…血を出して、死ぬだろう」
目が覚めた…輝ける追跡者=邪神イオドは、研究所に居た研究員を虐殺した
「ん?…ヨス・ドラゴンの気配がする」
邪神イオドは、ヨス・ドラゴンの牙で作られた、ナイフに近づいた
「ヨス・ドラゴンの体で作られた…武器か…ヨス・ドラゴンは、気持ちが悪いから破壊だな」
邪神イオドは、ヨス・ドラゴンの牙で作られた、ナイフを破壊した
「お前達がヨス=ドラゴンの体を使うには…王族の許可が必要だよな」
邪神イオドは、まだ生きている、研究員に聞いた
「そう…です」
「そうか…じゃあ、王族を皆殺しにしよう」
邪神イオドは、研究所から出た
「少しでも…情報を残さない…と」
まだ生きている、研究員は、自分の日記に邪神イオドが氷塊から出てくるまでの流れを書くと命を落とした
「なるほど…自業自得だな」
「そうミャーね」
シャルストとミャルルは、研究員の日記を読み終わった
「日記ではなかったけど…邪神イオドが現れた、理由を知れたな」
「そうミャー…そして、ヨス・ドラゴンって分かるミャー?」
「ヨス・ドラゴンは…ナメクジやカタツムリの様な粘液を纏った…邪神だ」
「ミャ?…邪神には、二つ名があるはずミャーよ」
「ヨス・ドラゴンは、他の邪神と比べると知名度が低いから二つ名はない…ヨス・ドラゴンに二つ名をつけるなら…粘液のドラゴン…とかじゃない?」
「ダッサイミャーね」
「今、考えんだから仕方ないね…第二次ハスター大戦は、知ってるだろ?」
「知ってるミャーよ…黄衣の王=邪神ハスターが復活して、引き起こした…500年前の邪神と邪神の巨大な戦いミャーよね」
「そう…合ってる合ってる」
「そういえば、生贄を求める闇=邪神バグ・シャースのことは…書かれてなかったミャーね」
「多分、邪神バグ・シャースが現れたのは…たまたま…だったんだろ」
「たまたまで邪神が現れたら…困るちゃうミャーね」
「そうだな……研究所の調査も終わったし…アイホート迷宮に帰るか」
「そうミャーね」
シャルストとミャルルは、研究所を出た