避難所暮らし③
「ミャハッハッ…遅いミャーよ。このままじゃあ、財布は、一生、ミャーの手の中ミャーよ」
速すぎだろ…俺、本気で走ってるのに追いつけない…追いつけないのは、問題は、ないけど…一定の距離を取るとミャルルの野郎は…ベロを出して、煽ってくる。それがムカつく…財布を取り返したら絶対に殴り飛ばす、自信がある
「あっかん…ベーミャーよ」
ミャルルが舌を出して、シャルストを煽った
「チッ…ふざけやがって」
ミャルルの煽られた、シャルストの速度が上がった
「マズイミャー…煽りすぎたミャー…よ」
速度が上がった、シャルストにミャルルは、捕まった
「財布、返せ」
「分かった…ミャーよ」
ミャルルがシャルストの財布を懐から出すとシャルストに投げた
「お前…どうして、俺の財布を盗んだんだ?」
「お前を魔神のスピードに対処、出来るようにしようとしたかった…でも、簡単に対処されたから意味なかったミャー」
「ミャルル…魔神ヌギルトゥルよりも遅いのにお前を捕まえて、役に立つのか?」
「役に立たない…ミャーね」
「役に立たないって、知ってるのにどうして、盗んだんだ?」
「もしも、国の宝物庫の宝を盗まれたら…国の復興が出来ないミャーよね…だから、ミャーが宝物庫の宝が盗まれた、場合のためにお金を貯めてるミャー」
魔神ヌギルトゥルとアブホースが居るから…盗まれないだろ
「心配なら…宝物庫を見に行くか?」
「あ〜、それは、良いミャーね」
今の状態じゃあ、魔神ヌギルトゥルと遭遇したら抵抗、出来ずに負けそうだから…バルディス魔導王国の宝物庫に行くのは…ある程度、傷が治ってからだな
「ん〜、よく寝た」
昨日の夜、アイホート迷宮の避難所で睡眠を取ってたけど…酷い環境だったから外に出て、睡眠を取ってしまった
「まあ、何も無かったし…問題ないか…」
アイホート迷宮の避難所に帰るか
シャルストは、地面に付いた、アイホート迷宮の避難所の入り口の扉を開いた
周りには…魔神ヌギルトゥルやアブホースも居ないし…問題ないか
シャルストは、バルディス魔導王国の住人が避難してる、アイホート迷宮の中に入った
「皆んな〜、配給の時間ミャーよ!」
配給か〜、受け取りたいけど…俺は、旅人だから税を納めてないから受け取る、資格がないな…まあ、お腹が空いたら虫の幼虫を食えば、良いか
シャルストは、怪我人が居る、アイホート迷宮の部屋に入るとシャルストは、横たわってる、ロール・フロートの横に座った
「怪我の状態は、どうだ?」
「ミャルルさんに全治3週間って言われました」
全治2週間か…思ってたよりも怪我は、直ぐに治りそうで安心した。俺は、切り傷だけだったから今は、万全である
「シャルストさんは、魔神と戦う気ですか?」
「ああ…魔神ヌギルトゥルを殺す、予定だ」
「そうですか…なら、魔神をボコボコボッコにしてください」
「意外だ…お前は、止めると思った」
「普通だったら止めますよ。私は、魔神のせいで…こんな、状態になっんですよ…シャルストが魔神を苦しめて、討伐してください」
ロール・フロートは、俺と同じ、考え方をしてるのかも知れない…俺も傷を負わせてきた、敵は…苦しめて、ゆっくりと殺す
「なので、シャルストさん…私の代わりに魔神を討伐してくださいね」
「任せとけ…ロール」
「シャルストさん!…初めて、私の名前を言ったんじゃないですか!?」
「え?…そうなのか?」
「そうですよ…シャルストさんは、基本、人を呼ぶ時は、お前って言いますもん」
俺の事は、俺が一番、知ってると思ったけど…知らないこともあるんだなぁー
シャルストは、怪我人が居る、アイホート迷宮の部屋から出た
あ〜…暇だぁ…この怪我じゃあ…勝ち目のある、戦いも勝てないし…俺が魔神ヌギルトゥルに勝つ、可能性を上げる…準備をしよう
シャルストは、ミャルルが居る、所に向かった
「おい、テメェ…俺を睨んだな!」
「お前なんか、睨んでねぇよ」
2人の男が言い合ってる…避難所なら良くある、光景だ
「いや、絶対に睨んでた!」
「睨んでねぇって…言ってるだろ!」
あ…殴った…殴り合いが始まるなぁ
「テメェ…殴ったな!」
2人の男が殴り合いを始めた
止めた方が良いかな?…いや、これ程度の殴り合いなら問題は…なさそうだな
「やめるミャー」
ミャルルは、殴り合ってる、片方の男の腕を掴んで、殴り合いを止めようとした
「邪魔するなぁ!」
ミャルルが腕を掴んでた、男がミャルルを馬乗りになって、殴り始めた
「はぁ…これは、止めに入った方が良いなぁ」
シャルストは、ミャルルに馬乗りに殴ってる、男に近づくと蹴りを入れた
軽く…蹴ったつもりだけど…かなり、飛んだ
「テメェ…何すんだよ」
「え…蹴った」
「テメェ…痛いだろうがぁ!」
シャルストが蹴った、男がシャルストの胸ぐらを掴んだ
「どうした?…蹴られたくらいで?」
「なんで、俺を蹴ったんだよ」
「無防備だったから」
「無防備だったから人が人を蹴って良い、理由には、ならないだろ?」
「?…なるほど」
「分かっ…ぎゃあぁぁぁ」
俺は、胸ぐらを掴んでた、腕を握りつぶした。かなり、力を入れたから骨は、確実に折れている
腕が折れた、男は、シャルストの胸ぐらを話すと地面を転がり出した
「テメェ…なに…」
シャルストは、男の顎を蹴ると男は、気絶した
「人が人を蹴るのは、駄目か…なら、俺は…殴る、蹴るをしても、問題がないってことだ」
シャルストは、ミャルルが居る、アイホート迷宮の部屋から出た