アブホース
「そろそろ…バルディス魔導王国の王都に着くぞ」
「船が壊れて…泳ぐことになって…大変でしたけど到着ですね」
シャルストとロール・フロートは、バルディス魔導王国の城壁の門の前に立っていた
この城壁を越えれば、すぐにバルディス魔導王国に着くけど…城壁の門が閉まってる。俺だけなら登って、城壁を越えられるけど…ロール・フロートは、筋力的に登れないよなぁ
「シャルストさん、城壁の門が開いてませんけど…どうします?」
どうしようかな?…城壁に穴を開けるには、数時間は、掛かりそうだし…どうしよう?
「シャルストさん、見てください」
シャルストがロール・フロートが指を刺した方を見ると城壁に扉があった
「この扉から城壁の中に入れるんじゃないですか?」
シャルストとロール・フロートは、城壁の扉に近づいた。そして、シャルストは、城壁の扉を開けようとした
あれ…開かないなぁ?
「シャルストさん…扉、開かないんですか?」
「うん…離れてろ」
シャルストの言葉でロール・フロートは、城壁の扉から離れるとシャルストは、右手で剣を抜いた
開かないなら…壊すしかないよな
シャルストは、剣で城壁の扉を破壊した
「これで、城壁の中に入れますね」
シャルストとロール・フロートは、城壁の扉からバルディス魔導王国の中に入った
なるほど…だから…城壁が閉まってたのか
「だから…バルディス魔導王国の通信が…なかったんですね」
シャルストとロール・フロートは、荒れ果てた、バルディス魔導王国を見た
「バルディス魔導王国までは、着いたけど…どうするんだ?」
「私は、海上調査隊の最後の仕事で…バルディス魔導王国がこうなった、原因を海上都市に報告しないといけません。なので、私は、バルディス魔導王国が荒れ果てた、原因を探します。シャルストさん…また、お願いをしても良いですか?」
「内容次第なら」
「バルディス魔導王国が荒れ果てた、原因を探してください」
バルディス魔導王国の荒れ果てた、原因を見つけるか…ロール・フロートには…恩がある
「分かった…原因を探してみる」
「ありがとうございます。じゃあ、別れて、原因を探してみましょう」
シャルストとロール・フロートは、別れて、バルディス魔導王国が荒れ果てた、原因を探した
「これは…斬撃か?…そして、この建物は…燃え尽きてる?」
シャルストが燃え尽きた、建物の一部を手で拾い上げると建物の一部は、形が崩れた
「邪神…が原因か?」
シャルストが荒れ果てた、バルディス魔導王国を歩いていた
荒れ果てた、原因が…邪神くらいしか…思いつかない
「でも、原因の邪神が分からないんだよなぁ…炎の邪神だと…炎の隻眼=邪神ファロール?…いや、邪神ファロールは、討伐されたはずだ。じゃあ、炎の精を従える者=クトゥグアか?」
シャルストが原因の邪神を考えながら歩いていると液体の動く、音が聞こえてきた
なんだ?…液体の音か?
シャルストは、右手で剣を抜いて、警戒した
液体の邪神は、知らない…でも、古の魔物に液体の魔物が居た…はずだ
シャルストが警戒してると銀色の液体が移動していた
「……アブ…ホース」
古の魔物…アブホース…ガズバーン帝国の洞窟に居るはずの魔物だ…いや、アブホースの分体か?
シャルストは、アブホースに近づいた。そして、シャルストは、剣をアブホースの液体に刺した
アブホースに…すぐに殺すとしよう
アブホースの液体がトゲのような形になった
これは…勝てないなぁ
シャルストがアブホースの液体から剣を抜くとシャルストは、アブホースから逃げ出した
液体の崩し《アブホース》の剣技…やっぱり、液体崩しの剣技が使えないとアブホースは、殺せないか…でも、殺意を持ってない、奴を攻撃しないのは、本当だったのか
シャルストが逃げてると血の匂いがして、立ち止まった
血の匂いだ…しかも、さっきまでは…なかった方向からだ。ロール・フロートが心配だ
シャルストが血の匂いがする、方向に向かった
血の匂いが強くなった
シャルストが血の匂いがする、方向に着くと血を出して、建物に寄りかかった、ロール・フロートが居た
「生きてるか!?」
シャルストは、寄りかかった、ロール・フロートに近づいた
「インスマスが女を犯しに来たぞ…子孫繁栄のことしか考えてない…深き者よ」