シャルストの記憶
「インスマス父…邪神ダゴン」
シャルストら、邪神ダゴンに斬りかかった
「普通の我の子より…速いな」
シャルストが邪神ダゴンに剣を振り下ろすと邪神ダゴンは、シャルストの剣を腕で防いだ
斬り落とせる
シャルストは、邪神ダゴンの腕を斬り落とした
「斬り落とされた…将来有望だ」
邪神ダゴンは、斬り落とされた、腕が再生した
クソが…再生能力があるなんて…聞いてないぞ
シャルストは、邪神ダゴンに斬りかかろうとすると氷の壁がシャルストの前に現れた
「私が…相手だぁぁぁ!」
ローブを着た、女がシャルストに冷剣アフームザーで斬りかかった
「俺に…邪神アフームザーの力は…通じないって…理解出来なかったのか」
シャルストは、冷剣アフームザーを右手に持った、剣で止めた
「お前に…死を!」
「俺は…邪神ダゴンを殺す…その邪魔をするなら…先に殺しやるよ!」
冷剣アフームザーをシャルストは、弾いた
「その首…」
俺が女の切り落とす、体勢になると邪神ダゴンが氷の壁を越えて、現れた
「我の子よ…力を見せみろ!」
邪神ダゴンは、シャルストに拳を一発入れた。そして、シャルストは、左腕で邪神ダゴンの拳を防いだ
左腕…逝ったな
「これは、愛の鞭だ」
ダゴンは、シャルストの右足に蹴りを入れた
「……チッ」
シャルストは、邪神ダゴンから距離を取るために左足で後ろに飛んだ
左腕は…完全に折れてる…右足は…ギリギリ、折れてないな
「なら…一瞬で近づいて…殺す」
シャルストは、左足で地面を強く蹴って、邪神ダゴンに近づいた
「私が…氷漬けにする」
「いや…我の子には…我の力の一端を…見せたくなった」
邪神ダゴンの背中から8本のタコの足が出てきた
「チッ…この程度で…止められると思うなよ」
シャルストは、一瞬で3本のタコの足を切り落とした
「3本も斬られた…速度を上げよう」
速度が上がった、5本のタコの足がシャルストに向かって来た
5本…全て…斬り落とす
シャルストは、速度の上がった、タコの足を2本、斬り落とした
後…3本
「これでも防がれたか…同時に最高速で攻撃しよう」
さらに速度が上がった、タコの足がシャルストに向かって来た
速い…避けるか…いや、避けた、先を狩られる。防ぐしかない
シャルストは、タコの足を1本斬り落とした。そして、残りの2本は、シャルストの横腹と太ももに刺さった
防げなかったか…とりあえず、斬り落とそう
シャルストは、2本のタコの足を斬り落とした
あ…流石に…無理か
シャルストは、痛みで意識を失った
「殺しますか?」
「駄目だよ…我の子だよ」
「クソが…回収は、出来ました?」
「ああ…グラーキの黙示録とルルイエの円盤2を回収した」
「では…二度と会うことは、ないでしょう」
「お別れをする前に…我の使徒にならないか?」
「勘違いするな! 私は、混沌様の命令でお前らの手助けをしただけだ!」
「そうか…魔剣グラーキの回収も感謝するよ」
「命令ですから…神殿の処理は、任せましたよ」
「ああ…後でヤマンソを召喚して…消し炭しておくよ」
ローブを着た、女は、姿を消した
「あ…ヤマンソを召喚したら我の子も死んじゃうな…ヤマンソが神殿を消し炭にしたらヤマンソを討伐するか」
シャルストは、昔の夢を見ていた
「お前が生まれてきたせいで…私の人生は!」
「苦しい…僕の…せいで…ごめんなさい…ごめんなさい」
幼少期のシャルストは、母親に首を絞められていた
これは…俺がガズバーン帝国のスラムで母親と暮らして時のいつもの景色だ。ちなみに歯をトンカチで折られたのは、俺が6歳くらいの頃だ
「お前が生まれてきたせいで…私は、家や王族の婚約者を失った…お前のせいで!」
「ごめんなさい…僕のせいで…ごめんなさい」
この時の俺は…愚かで…何も知らない…ガキだったな
「お前の声が目障りだ!」
シャルストの母親は、近くにあった、トンカチを手に持った
「お母さん…何をするの?…やだ…やめて…お願いだから」
シャルストの母親は、幼少期のシャルストの顔にトンカチを振り下ろした
確か…母親のトンカチが俺の前歯に当たって、折れるんだ
「うわぁぁぁぁ…痛い…痛いよ」
この時の経験のお陰で、歯を殴られて、折れたりしても大丈夫になったんだ
「酒がない…金を稼いで来い!」
「う…うん」
幼少期のシャルストは、家を出るとゴミ山に着いた
このスラムで金を稼ぐ方法は、3つある。1つ目、臓器を売る。2つ目、奪い取る。3つ目、ゴミ山にある、売れそうな物を探す。そして、この時の俺は、ゴミ山から売れそうな物を探している
幼少期のシャルストは、ゴミ山で売れそうな物を探していた
「金属の屑とか…ないかな」
幼少期のシャルストは、ゴミ山から売れそうな物を探してると壊れた、機械を見つけた
「何の機械だろ?…あ…分解したら売れそうな金属があるかも」
幼少期のシャルストは、機会を分解した
「やっぱり、売れそうな金属が出てきた」
幼少期のシャルストは、売れそうな金属を売りに行った
「銀貨2枚だな」
「銀貨2枚…やったぁ!」
この時の俺は、銀貨2枚で喜ぶとか…純粋だったんだなぁ…銀貨2枚じゃあ、パン一つ、買っただけで消える
「これでお母さんも喜ぶぞー」
幼少期のシャルストは、稼いだ、お金を持って、家に帰った
「足りない…足りないじゃない!」
シャルストの母親は、幼少期のシャルストに馬乗りになって、幼少期のシャルストを殴っていた
「お母さん…銀貨2枚だよ…銀貨2枚、稼ぐのに…半日も必要なんだよ」
普通なら魔物を狩って、死体を売れば、銀貨の2枚や3枚は、1時間で稼げる。でも、スラムで銀貨を稼ぐのには、魔物を狩るのよりも…数十倍は、大変だ
「だったら!…臓器でも売ってこいよ!」
「え…臓器を売ったら…僕、死んじゃうよ?」
「お前が死のうと…別に…私には、関係ない」
「え…僕は、お母さんの子供だよ?」
「はぁ?…私が産みたくて、お前を産んだと思ってるの?…半魚人のインスマスの血が混じった…醜い子」