グルーン祭②
こいつと殺し合いをして、分かったことがある。まず、こいつは、声の性質的に女だ。さらにこの女の剣術は…初級の基本すら出来てない!…剣の重心移動や持ち方が駄目だ。
「剣術の基本すら…出来てないぞ」
「お前を殺すのに…剣術は、必要がない」
ローブを着た、女の剣をシャルストは、受け止めた
うわぁ…剣が重いなぁ…でも、簡単に受け流せる
シャルストは、女の剣を受け流すとシャルストは、左腕でナイフを取り出した
首をナイフで刺して、終わりだ
「冷剣…アフームザー」
シャルストのナイフの持った、左腕が凍りついた
ルリム・シャイコスと似たようなのを使えるのか
シャルストは、女から離れた
確かにルリム・シャイコスと同じようなのを使えるなら剣術は、必要ないか…とりあえず、左腕の氷を叩き割るとしよう
シャルストは、左腕を地面に叩きつけると氷が割れた
「これで…ナイフも左腕も使える」
「ルリちゃんが…負けた、理由が分かった」
今まで戦った、敵で2番目に強い…多分、冷静でいれば、負けるない
「来ないなら…凍死しろ」
「?」
シャルストの足元から氷の塊が飛び出した
なるほど…距離を取ったても氷で攻撃してくるのか
「非常に…厄介だな」
シャルストは、女に近づいた
「接近される前に凍死させる!」
シャルストが女に近づくために走った、所から氷の塊が次から次に氷の塊が飛び出した
この距離なら…量手首を斬り落とせる
「チッ…左腕は、あげる」
女は、シャルストの剣を左手首の腱を使って、止めた
「……冷剣アフームザー…貰うとしよう」
シャルストは、女の右腕を蹴ると女は、冷剣アフームザーを落とした
冷剣アフームザー…回収だ
シャルストは、右腕に持った、剣を捨てると冷剣アフームザーを拾った。そして、女から距離を取った
これが冷剣アフームザー…最高だ
シャルストが両手で冷剣アフームザーに触れると頭に声が響いた
「余は…邪視アフームザー」
邪神アフームザーは…冷剣の素材になった、邪神だ。どうして、邪神アフームザーの声が聞こえる!?
シャルストが考えてるとシャルストの頭の中にまた、声が響いた
「我は…輝ける追跡者…邪神イオード」
これは…邪神アフームザーの記憶なのか?
「風の英雄…参上!」
声が響いて…気持ち悪くなる
シャルストは、冷剣アフームザーを投げ捨てた
「お前が冷剣アフームザーを使えると思うなよ」
クソォ…声のせいで、冷剣アフームザーを捨ててしまった
シャルストは、2本目の剣を抜いた
「お前は、思ってたよりも強いから」
冷剣アフームザーが青い炎を纏った
「邪神アフームザーの力を全開で…殺す!」
「ロール・フロート…君をグルーン祭の責任者に任命する。意味は、分かるよな?」
「分かり…ました」
グルーン祭で何かあった場合…責任は、私が取らないといけないって事です
「まずは、神殿の前にステージを作ってくれ」
「分かりました」
ロール・フロートが海上調査隊の代表の部屋から出ようとした
「ちょっと、待ってくれ」
海上調査隊の代表は、袋を机に置いた
「ルリム・シャイコスの討伐報酬だ。持っていけ」
ロール・フロートは、ルリム・シャイコスの討伐報酬が入った、袋を手に取った。そして、海上調査隊の代表の部屋から出た
ルリム・シャイコスの討伐報酬をシャルストさんに渡しに行きましょう
ロール・フロートは、宿屋に向かった
「シャルストさん、居るなら開けてください」
ロール・フロートは、シャルストが借りてる部屋の扉を叩いた
居ないですね…ルリム・シャイコスの討伐報酬は、会った時に渡しましょう
「シャルストさんが居ないならステージ作りを優先しましょう」
ロール・フロートは、ステージ用の大量の荷物を持って、神殿まで運んでいた
「荷物、持つの手伝ってやろうか?」
「シャルストさん、宿に行ったときは、居ませんでしたけど…何処に行って…」
ロール・フロートは、荷物の隙間からシャルストを見ると口から尋常じゃない量の血を出していた
「シャルストさん、病院に行きますよ」
ロール・フロートは、荷物を投げ捨てるとシャルストの腕を掴んだ
「え?、行かなくて良いよ」
「シャルストさんは、そんな状態で痛みは、感じないですか!?」
「痛いけど…これくらいは、耐えれるから」
「痛いなら…病院に行きますよ」
ロール・フロートは、シャルストを引っ張ったが動かなかった
「シャルストさん、歩いてください」
「俺、財布ないから病院代…払えないから行かないよ」
「お金は、シャルストさんに渡す予定だった…ルリム・シャイコスの討伐報酬があるので」
足りなかった場合は、私が出しますけど
「じゃあ、病院行ってみるか」
私は、シャルストさんを病院に連れってた。そして、シャルストさんは、診察の受けた
「まず…右頬に軽い、ヒビが入ってますね。そして、下顎、右側の第3と第2大臼歯が抜けてまして…下顎、左側が同じように第3第2大臼歯に加えて、第1大臼歯が折れてるので抜くしかないですね」
下顎だけで…こんな状態なんですか!?…私だったら痛くて動けないと思います
「そして、上顎が両方とも第1から第3大臼歯が折れてるので抜かなきゃいけません」
え〜!、シャルストさんは、なんで…我慢できたんですか!?
「シャルストさん…よく…我慢できましたね」
「5歳の頃に母親に子供の歯をトンカチで折られたことがあったから」
「大変な…家庭だったんですね」
だから、シャルストさんは…家庭の問題で…痛みに強くなってしまったんですね
「では、歯を抜いていきますね」
医者は、抜歯鉗子でシャルストの奥歯を抜き始めた
うわぁ…痛そう…そして、シャルストさんは、平然な顔でいられるんですか!?
「歯を抜き終わりましたので…今から歯を生やします」
医者が液体の入った、瓶を持ってきた
あれは…バルディス魔導王国の再生液ですね
「口を開いておいて…ください」
医者は、シャルストさんの口の中に再生液を垂らすとシャルストさんの奥歯が生えてきた
「では、こちらが治療費です」
治療費を受けった、シャルストさんは、固まっていた。値段が高かったんですね
「シャルストさん、見せてください」
ロール・フロートは、シャルストから治療費が書かれた、紙を受け取った
ルリム・シャイコスの討伐報酬じゃあ…足りないので私も少し、出しましょう
「ルリム・シャイコスの討伐報酬…8割も使っちゃいますね」
そういえば、私…シャルストさんに邪神の情報が書かれた、本がある、場所を教えてませんね
「シャルストさん、グルーン祭のことで話があるのでカフェにでも行きましょう」
「分かった」
私は、シャルストさんをカフェに連れてった
「シャルストさん、グルーン祭で邪神の情報が見られるようになるじゃないですか…邪神の情報が見れる、場所は、あれです」
私は、邪神の情報が書かれた、本が大量に置いてある、神殿を指で刺した
「あの…神殿みたいな…建物?」
「そうです。そして、神殿には、グラーキの黙示録やポナペ経典などがあります」
「ポナペ経典って…インスマスの原点の本か!?」
「ポナペ経典には、詳しくないので分かりません」
私は、ポナペ経典を読んだことがない。でも、グラーキの黙示録なら読んだことがある。グラーキの黙示録には、怪獣…邪神グラーキの復活方法が書かれた、本だ。そういえば、シャルストさんにルリム・シャイコスの討伐報酬を渡してませんでしたね
「後は、これです」
ロール・フロートは、ルリム・シャイコスの討伐報酬が入った、袋を机に置いた
「これは…なんだ?」
「これは、シャルストさんが討伐した。ルリム・シャイコスの討伐報酬です」
シャルストさんがルリム・シャイコスの討伐報酬を手に取ると驚いた、顔をした
「では、私は…海上調査隊の仕事があるので」
「うん…仕事、頑張ってね」
私は、海上調査隊のステージ作りの仕事を開始した
「急げ!…後、3時間で完成させろ」
神殿、前にステージ作りを終えた。ロール・フロートは、地面に座っていた
なんとか…11時に終わりました…シャルストさんが来た時は、焦りましたけど…後は、このまま…何もなく…グルーン祭が終われば…良いですね
「フロートさん!」
焦った、海上調査隊の団員がロール・フロートの元に来た
「どうしました?」
「15万のインスマスが…海上都市グルーンに近づいて来てます」
「15万のインスマス…出来るだけ多くの人を集めて…インスマスを対処してください」
「分かりました」
これは…大変なことになりましたね
「終わりだ」
「私は!…邪神アフームザーの力を全開で…殺し合いをしたのに…なんで負けるんだぁぁぁ!」
シャルストは、動けない、ローブを着た、女に剣を向けた
「なんで…手足が動かないだよ!」
「当たり前だ…手と足の腱を切ったんだ」
「クソがぁぁぁ!」
「俺の命を奪おうとしたんだ…死んでくれ」
シャルストは、剣を振り下ろすと右側から衝撃で体勢を崩した
「俺の邪魔をするのは…誰だ?」
シャルストが体勢を立て直すとローブを着た、女が消えていた
女は、何処に居る?
シャルストが周りを見回すとローブを着た、女を抱えた、インスマスに近い、生物を見つけた
「私を治療しろ!…早く!」
「君は、急ぎすぎだ」
インスマスに近い、生物は、謎の力でローブを着た、女を治療した
「さあ…我の子よ…その剣を落とせ」
俺の本能が言ってる…こいつが…俺の旅の目的
「インスマス父…邪神ダゴン」