#7警告と契約
「やぁ、こんにちは。」「失礼致します。
警察です。」病室のドアを開けて入ってきたのは
本邸の人間と警察である。「君らを襲った犯人を
捕まえたのだよ」と、警察官は説明した。
「!!本当ですか!?ありがとうございます!!」等
といって良い子になってるのはいつもの事である。
「それで、犯人は…?」「月城財閥に恨みを持つ
ホームレスでした。武器は半グレに臓器を売って
手に入れたと。」「そうですか…」「この事は社会には表明しない。月城財閥が弱みを見せるなど、
有り得ないからだ。」と、本邸の人間は説明した。
「分かりました。問題ありません。」
差支えのないように返答しておいた。
それからも長ったらしく説明は続き彼らは
帰って行った。その後再び凪と唯織を病室に集めた。その時だ。目の前に急に、羽を生やした白い服を着た人間が出てきた。とんでもなく美形なのだが、
男とも女とも分からない顔立ちをしている。
「うわっ」僕を含めた3人が同じ反応をしている。
「そんな驚かないでよ。僕は天使。
神様の使いだよ。」「天使!?」と2人は驚くが、
僕は合点がいく。むしろあの神様が本当だということを知れて安心したくらいだ。
「それで、僕になんの用でしょうか?」
「蒼様!?ちょっと待ってください。
どーゆーことが説明してくださいよ。
なんでそんな早く順応してるんですか!?」
「あぁ…」と、僕は夢の中での出来事を出来る限り
鮮明に説明した。「なるほど…そんなことが…」
「ありえないとも言いたいが、ありえなくないとも
言えないな。」「話は纏まったかな?じゃあ、
話そうか。」と、天使は語り始めた。
「僕はエリエル。君の力となるために
ここに来たんだ。」「僕の力…それって…!!」
「そう、神様がおっしゃった君に力を与える話。
その力と僕はイコール関係なんだ。」
「えっと…つまり?」「僕が君と契約することで
君は力を手に入れられる」「天使と…契約?」
「僕ら天使は様々な能力を持っている。
天使と契約すると契約した人間もその力を
使えるようになるんだよ」「エリエル…さんは
どんな能力を持っているんですか?」
「そうねぇ、色々あるんだけど、基本的に
天使とか悪魔はEspecially Skillってのを持っててさ、まぁ色々な能力があるってワケ。
天使はみんなFeeling somethingって能力を持ってて、これは世界各地で異常が起きた時とかに
危険を察知して調べたり、それを本能で感じ取れる
能力なの。それで、僕は天使の中でも隊長格っていう偉い立場だから、その他にも能力を持ってて、
これがAutomatic Guardっていう
自動絶対防御能力と、Useful Toolsっていう
色んな道具を出す能力、Hideっていう自己絶対隠蔽能力なんだけど、まぁそれぞれ使ってみれば分かるよ。で、これが全部君も使えるようになるの。
僕と契約すればね。」「…分かりました!
契約します。」「ありがとう。そうと決まれば、
手の甲を出して?」エリエルさんはそういうと
出した僕の手の甲に魔法陣みたいなものを指で
なぞって描いた。すると、エリエルさんが光の粒子となって僕の心臓部に入っていった。
心が暖かい。安心感がある。これがエレエルさんが
僕と契約した証なのかもしれない。
"どう?聞こえる?"え、エリエルさん?
"そうだよ。君の魂の中に入っているから
直接思考で会話ができるんだ"なるほど。
あれ?じゃあ知られたくないことを考えてる時は
どうすれば…"思考プロテクターを作ればいいよ
"なんですかそりゃ"僕の能力のうち、防御に特化した能力あったよね。覚えてる?"
…たしかAutomatic Guard…みたいな?
"そうそう!それそれ!その中の機能の1部に
思考プロテクターってのがあって、これを使うと
精神攻撃とか、思考読み取りとか、思考破壊みたいな心に直接攻撃してくるタイプの攻撃に耐えることが
出来るんだ。今もずっと発動しているけど、
思考プロテクターに関してはどこまでを防ぐか、
は君が決めることだから、今は思考読み取り
防止機能だけ、オフにしているよ"…なるほど。
僕は感覚で思考プロテクターなるものを
発動させて自分の思考管理部分を囲ってみた。
それで試しに、ハンバーグを思い浮かべて、
エリエルさんに今ガードした所以外の場所で考え、
質問した。どうです?今僕が何を考えているか
分かります?"おぉ!全部は分からなくなったよ。
ただ、なんか茶色っぽいのは分かるなぁ。
"そうですか。なかなかうまくいきませんね。
"そもそも、天使の能力を簡単に人間が扱えちゃ
困っちゃうって。それで正解。ちゃんと成長してるし、大丈夫だよ。"…それでも僕は強くなりたいです。"そうだなぁ、天使の能力って全部想像
なんだよね。強く意識したものが具現化される訳。
例えばAutomatic Guardは絶対防御、
しかも自動だから、あまり分からないかも
しれないけど、あれは僕が心の片隅で
願っているから成立してる能力な訳。
簡単に言えば炎をイメージすれば、
能力があれば炎を出せるって感じね。"
…なるほど。練習してみます。
こうして、僕はエリエルさんと契約して
新たに能力を得ることが出来た。
着実に、本邸の人間やおじいさまに
勝つことが出来る準備が進んでいる。
はたして彼の考える「勝利」がなんなのか。
私たちはまだ知る術もない。




