#3全ての始まり
遅れました。
目の前が明るい。どちらかというと、 うるさい。目が痛い。大きすぎる力が漲っている。そんな感覚がする。はたして、今の自分がどんな状態なのか。皆目見当もつかない。「僕、死んだんだよね…?」1人、呟いた。「君はまだ死んでないよ」そう、僕の言葉に応答した人物がいた。もう訳が分からない。「あなたは誰ですか?」そう、僕は聞いた。「うーん、そうだなぁ。神、とでも言えばいいかな」「神…様…?」「そう、この世界を創ったのは私だよ」「神様!本当に居たんだ…」「私がいなかったらそもそもこの世界無いしね。人類を守るために、いつでもみんなのことを見てるんだよ」「なるほど…それで、僕は今どんな状態なんですか!?」「仮死状態、とでもいうべきかな。生き返りたかったら復活させられるよ。」「迷いますね…あんな家、帰りたくないですし」「でも大切な人はいるのだろう?」「そうですけど…」「ここで提案。君に色々な力をあげるから、人類をこっそりと、平安に導いて欲しいんだ。今、人類は滅亡へ向かいつつある。人々は欲望にまみれて自己中心なやつが多い。だから1つずつ正していかなければならないんだ。いいかな?」「待ってください。話は分かりますけど、話が跳躍しすぎて、理解が追いつきません。」「…まぁおいおい分かるよ」「そもそも力ってなんですか。僕は仮にも財閥の御曹司ですよ?それなりの力は持ってるつもりです」「だから君にあげるのは物理的な力だよ」「超能力的なやつですか?」「そうともいえるしそうじゃないともいえるけど。」「なんですかそりゃ。」「起きればわかるよ」「そうですか。で、いつ起きれるんですかね」「まぁまぁ、今人間が体を治療してるからちょっと待ってやれよ」「…はい」「そんなに怪しがらないでよ。怪しいものじゃないですって」「急にこんなところに連れてこられて胡散臭いこと言われたら疑いたくもなりますけどね。」「胡散臭いかは起きてから確かめなよ。賢明な君なら分かるでしょ?今生命が途切れてないのは私のおかげだって」「脅しですか?」「違うよ。君にはこれからこの世界のために、何よりも君のために生きてもらう必要があるからね。1回素直になってみるのも大事なんじゃないかなって。」「分かりました。」「そうそう。それでいいんだよ。あ、治療が終わりそうだよ。またね。」と、一方的に告げられた僕はまた意識が闇へ落ちていったのだった。




