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#2終わりが来るそのときまで

続きです

一瞬僕は錯覚した。(あれ?僕、もしかして死んじゃった?)と。なぜなら銃声とともに目の前が赤く染ったから。しかしそのすぐ後、僕は車の中に居た。わけがわからずにいると、唯織がドアの向こうから説明する。「すいません、敵襲です。対応します。」「は?」それしか言葉が出なかったが今はそんなことを言っている場合では無い。いくら唯織が優秀だとはいえ、さすがに銃を持ってる相手には勝ち目がないと僕は思った。既にこの敷地は要塞化しており、犯人が捕まるまで出る事は不可能だ。また月城家の警備部隊も救助へ向かっていることは確認済みだ。ならば、やることは1つ。警備部隊の到着まで唯織の命を守ることだ。スグに僕は行動を開始した。車から出て、手持ちのテーザー銃を相手に向けて撃った。命中、内心勝ったと思った。思っていた。しかし、目の前の事実が自分の心を絶望に突き落とす。撃たれた犯人は片腕を犠牲に、それ以外の意識を保ち、銃を使い続けていたのだ。驚異的な筋肉量。それがこのようなことを可能にさせていた。「唯織、援護するからまずは敵の無力化を!」「蒼様!?かしこまりました。お従い致します。」唯織は一瞬困惑していたものの、蒼様のご命令なら、とスグに応じてくれた。ここで更に思わぬ事態が起こってしまう。「サブマシンガン!?」唯織もこれには流石に驚いていた。対テロリスト用の銃器、MP5。各国の特殊部隊に配備されている、正確性と連射性をどちらも備えた、端的に言えば強力で残虐な武器である。唯織の生還が全て、僕はそう判断した。しかし唯織はこう判断した。蒼様の生還が全て。それぞれの思惑が異なりそれぞれを生かすためにすぐさま行動を始める。しかし犯人がサブマシンガンの連射をはじめてしまう。(このままじゃどっちも助からない!)そう判断した僕は咄嗟の判断で唯織に覆い被さった。その瞬間、背中に激痛が走る。これはやばい。死んだかも。その瞬間薄れゆく意識の中で様々な声が聞こえた。「動くな!月城家警備隊だ!」「警察だ!」多分救出部隊が入ってきたのだろう。これでもう大丈夫なハズだ。僕を除けば。唯織がなにか叫んでいる。そんな中、僕の意識はこの世の深淵へとしずまっていった

ふぅ、次からが本番みたいなところ。

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