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「愛と勇気と夢見る冒険者」 part5

GM/朔子:……そして、次に目を開いた皆さんは、自分たちが冒険者の店の前に立っていることを発見します。翌日の夢の中ですね。昨日見た夢の内容は、みんな覚えています。


シャノ/甘夏:「またここかにゃ、みんにゃいるかにゃあ?」


エルザ/メイ:「誰も欠けていないようだ」


リューカ/剣子:「どうやって逃げてきたのか覚えてねぇんだけどよ、ありゃあ反則だぜ!」


ネリウム/誓子:どん絶しています!


レフィナンティア/りか:…………ちょっと、整理しましょう。ナイトメアのルクは、睡蓮の花飾りを付けたルカを探している。ルカに、ルクが探しているということを伝えると「外は嫌だ」と言って、タイラントイチゴショートをけしかけてきた。


ネリウム/誓子:ぶっちゃけ、夢の中という舞台と睡蓮の花というキーワードを考えたら、カオルルウプテ関係なのは間違いないですね。


レフィナンティア/りか:それから、ルクと同じ姿をしたレムという少女……ルクとレムです。


リューカ/剣子:ルク、レム…………あー? ……あーあーあー! なるほど、そういうことか。


 りかが含めるようにルクとレムの名前を言うと、剣子が反応してドヤ顔になった。


シャノ/甘夏:え、何? その顔むかつくんだけど。


ネリウム/誓子:<幻蔵先生自重>。

※<幻蔵先生自重>特に意味はないスラング。


リューカ/剣子:いや、違ってたら恥ずかしいし。多分自分で気付いた方が楽しいよ。


レフィナンティア/りか:必要だと思ったら言います。


シャノ/甘夏:りかちゃんがそう言うなら。永岑の顔は気に入らないが……。


リューカ/剣子:こんな美少女をつかまえて酷いことを言うな。


GM/朔子:はい、そうですね。さて、そんなみなさんですが、次の行動はどうしますか?


リューカ/剣子:今の「はい、そうですね」はどっちに対してなの……ルクに会いに行ってみようか。昨日の場所で待ってるって言ってたしね!


エルザ/メイ:それでOKデス。タノモー!


ルク/朔子:はい、それでは、広大な店を壁沿いに進んでいくと、昨日と同じようにナイトメアの少女が立っています。「やあ、今日は仲間も一緒か……こっぴどく振られたみたいだね」


シャノ/甘夏:「あの子が言ってた『外に出たくにゃい』って言葉の意味は、わかるつもりだけどにゃあ。あのケーキのことも含めて、説明してほしいところだにゃ」


ネリウム/誓子:「ルカちゃんとの間に何があったんですか?」


エルザ/メイ:「どうして君はレムと同じ顔をしている?」そしてどうして胸の大きさが違うんデス?


ルク/朔子:ルクは、レムの方が胸が大きかったことを伝えると、顔をすご~く嫌そうにしかめます。「そうか……そうだね、依頼をする立場として話すべきことを順番に話そう」長セリフ入りまーす。


リューカ/剣子:聞く構え。


レフィナンティア/りか:居住まいを正します。


ルク/朔子:「ずっと昔、ルカと喧嘩別れしたっていう話はしたよね。その喧嘩っていうのは、僕とルカだけじゃなくて、もっとたくさんの人を巻き込んだ戦いだったんだ。それまで一緒に居た人たちが、みんな離れ離れになってしまうような」


ルク/朔子:「僕とルカは、互いに背中を守って戦っていた。でも、ルカは……優しい子だったから、争いの中で失われていくものに耐え切れなくなったのかもしれない。世界が嫌になったって言って、心の一部を切り離して僕の元から去ってしまった」


ルク/朔子:「あの起き上がったケーキを見ての通り、ルカはこの世界に対して強い干渉力を持っている。というのも、"始まりの剣"……地平線の向こうに突き刺さっているアレの力を掌握しているからだね」ちょっと水飲んでいい?


レフィナンティア/りか:どうぞ。


ルク/朔子:「君たちが見たレムや、ライという女の子は、戦いが始まる前を懐かしんだルカが、"始まりの剣"の力を使って、その頃の僕や友人をモデルにして生み出した存在だろう」と、こんなところかしら。質問とかあればどうぞ。


シャノ/甘夏:ひとついい?


GM/朔子:どうぞ。


シャノ/甘夏:ダルクレム、女の子かよ!!


ネリウム/誓子:あー、ルクとレムでダルクレムなんですね。


エルザ/メイ:ライが<ライフォス>デスか。ルカはカオルルウプテから二文字とったんデスね。

※<ライフォス>始祖神と呼ばれるラクシアで最初に誕生した神格。ラクシアで一番広く信仰されている、調和と平和の神様。神像は壮年の男性として描かれることが多い。


GM/朔子:ライフォスとダルクレムで百合っていいわよね……。


 朔子は頬杖をついて遠い目をした。


シャノ/甘夏:いや、まあ、わからんでもないが……。


リューカ/剣子:わかるのか。


エルザ/メイ:わかるんデスか?


シャノ/甘夏:いや、わからないかも……。


レフィナンティア/りか:神格は信仰の影響を受ける。


ネリウム/誓子:なるほど、信者が信じればダルクレムも女神になるわけですね!


GM/朔子:そうそう、そういうふんわりとしたアレでね……そもそもGMは一言もルクがダルクレムの分神だなんて言ってないし。


リューカ/剣子:「それでどうすんだよてめぇ? 相手さんは会いたくねぇらしいぜ」真剣な目でルクに問いかけます。


ルク/朔子:「……改めて君たち冒険者に依頼をしたい。僕をルカと会わせてほしい。僕たちはそうしなければならないんだ」


 剣子は、甘夏、メイ、誓子、りかに目配せをした。


リューカ/剣子:「うん……あたしはこの依頼を受けてやってもいいと思うが、てめぇらはどうだ?」


ネリウム/誓子:「仲直りをする機会もないなんて悲しすぎるよ! ルクちゃんとルカちゃんを会わせてあげよう!」目をうるうるさせて訴えます。かわいい!


シャノ/甘夏:「やる前に勝負を諦めるのは好きじゃにゃいにゃあ」


エルザ/メイ:「……ああ、共に歩めるはずだ。かつて心を通わせた者同士ならば、なおさら」実感のこもった声で言いマス。


レフィナンティア/りか:うなずきます。


シャノ/甘夏:「決まりだにゃ」


ルク/朔子:「ありがとう、冒険者さん」そう言って、ルクは初めて笑顔を見せました。かわいい。


エルザ/メイ:それでは、どうしマスか? ケーキが暴れていた場所に戻ってみマス?


GM/朔子:いや、ここで危険感知判定。


シャノ/甘夏:耳をぴくぴくさせる。(2D6+13) → 10[5,5]+13 → 23


ネリウム/誓子:(2D6+12) → 3[1,2]+12 → 15 出目ェ!


GM/朔子:では、シャノは気付きます。窓の外からあなたたちを見つめる視線に。そっちを見てみる?


シャノ/甘夏:一応気取られないように気を付けて見ます。


ルカ/朔子:窓の外から、睡蓮の花飾りを付けた少女があなたたちの様子を見ていました。「はわわ……!」彼女は、シャノが自分の存在に気付いたことを察知すると、あわてた様子で逃げていきます。どうする?


シャノ/甘夏:「窓の外を見るにゃ」ってみんなに声をかけて、追いかけます。窓から飛び出す。


GM/朔子:しかし、不思議な力が働いているのか……窓は開かず、攻撃を加えても傷一つつきません。そして、ルカの声で天からの声が聞こえてきます。


ネリウム/誓子:むむむ……!


ルカ/朔子:『私に会いたい? ねえ、私に会ってお話したい? それならね……私は"この世界のはじまりの場所"で待っているよ! そこまでたどり着けたら、お話を聞いてあげるね!』


エルザ/メイ:これは……。


ルク/朔子:「……ルカは寂しがりなんだ。外には出たくなくても、かまって欲しいんだろう」と、ルクがルカの心情を解説してくれます。


シャノ/甘夏:かまってちゃんかよ!


ネリウム/誓子:かわいい。


リューカ/剣子:「"この世界のはじまりの場所"か……」最初の草原のこと?


レフィナンティア/りか:……エルザが装備している大きな剣を指差します。


エルザ/メイ:ああ、"始まりの剣"デスね。


GM/朔子:うんうん。


ネリウム/誓子:なるほど。では、目的地は地平線に刺さってるアレですね!


GM/朔子:どうやって行きます?


シャノ/甘夏:魔動バイクは全員じゃ乗れないし、徒歩だよな。


GM/朔子:その前に、どうやってこの建物から出ますか?


リューカ/剣子:どうって言われても普通に……。


レフィナンティア/りか:……入口から出ようとしますが?


GM/朔子:不思議な力で塞がれていて、入口からは出れなくなっています。


ネリウム/誓子:他の窓も調べてみますが……!?


GM/朔子:全ての窓は同じように不思議な力で塞がれています。やはり、椅子を投げつけても傷一つつきません……さあ、あなたたちはどうしますか?

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