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「愛と勇気と夢見る冒険者」 part3

GM/朔子:冒険者の店を出て、漠然とあっちの方に向かって歩いていくと、目的地に到着します。道中は死んだ、私が殺した。


エルザ/メイ:夢の中デスからね。


ネリウム/誓子:便利ですね、それ。


GM/朔子:皆さんがたどり着いたのは、人気のなくなった村の跡です。建物は巨大な何かに押し潰されたかのようにぺちゃんこになっています。そして辺り一面に生クリームが這い回ったかのような跡が残っています。


リューカ/剣子:生クリームが這い回った跡。


GM/朔子:はい。


ネリウム/誓子:舐めてみます!


GM/朔子:はい、生クリームですね。


ネリウム/誓子:「あまいですぅ♪」目に星マークを浮かべます! かわいい!!


シャノ/甘夏:うわぁ。


エルザ/メイ:泥が混ざってそうデス。


レフィナンティア/りか:探索。


シャノ/甘夏:そうだね、GM、村を探索してみていい?


GM/朔子:どうぞどうぞ。


エルザ/メイ:屋外だからレンジャーでもいけマスね。(2D6+11) → 6[4,2]+11 → 17


シャノ/甘夏:ほい。(2D6+13) → 7[6,1]+13 → 20


ネリウム/誓子:くらえっ!(2D6+12) → 6[3,3]+12 → 18


GM/朔子:それなら成功。ふたつのことがわかります。まずひとつめですが、生クリームの跡が木々をなぎ倒しながら森の中へと続いていることがわかりますね。生クリーム跡追跡判定ができそう。


リューカ/剣子:生クリーム跡追跡判定。


GM/朔子:はい、そしてもうひとつ、倒壊した建物の瓦礫の隙間に生存者を見つけます。助けるなら判定不要でいけます。筋力36がいるし。


エルザ/メイ:筋力36が助けマス。「おい、大丈夫か!」


GM/朔子:瓦礫の下から涙目で這い出てきたのは人間の女の子です。胸は小さい。


シャノ/甘夏:なんで胸の大きさに言及したの?


ネリウム/誓子:やれやれ、おっぱいが大きかったら即死でしたね。


GM/朔子:女の子の名前はライちゃんというそうです。ライちゃんは、助けてもらったお礼もそこそこに、慌てた様子でこう言います。「大変! 私の友だちが……ルカとレムが、森に木の実を採りに行ってるの! もしかして、お化けショートケーキに……」生クリーム跡が続く森の方を指差します。


ネリウム/誓子:むむっ!


リューカ/剣子:「ルカっていうのは、ひょっとして、頭に睡蓮の花飾りをつけた女の子?」


ライ/朔子:「うん、そうだけど」ライは不思議そうな顔をします。


シャノ/甘夏:「一石二鳥だにゃあ、私たちがお化けショートケーキを倒して、その娘たちを助けてきてやるにゃあ」そう言いながら、こう、手に持った2個のダイスを上に放り投げてひゅばっとキャッチ。


 甘夏2個のダイスを上に放り投げて、1個だけキャッチに失敗した。キャッチに失敗したダイスは甘夏の手に吹き飛ばされて教室の隅に飛んでいった。


GM/朔子:……それじゃあ、お化けショートケーキを追いかける、でいいかしら。追いかけるなら足……生クリーム跡追跡判定をどうぞ。


シャノ/甘夏:いるのか……? 生クリームの跡が続いているんだろ?(飛んでいったダイスを探しながら)


GM/朔子:だって、もしかしたら、ショートケーキが木の上に登ったり、一度通った道を逆走したりして、生クリームの痕跡を消そうとしているかもしれないじゃない。


エルザ/メイ:なるほどデス。


シャノ/甘夏:なるほど。なるほど?


リューカ/剣子:熊かよ。


 足跡追跡の達成値は、ネリウムの22が最高値だった。


GM/朔子:それなら問題なく生クリームの跡を追跡することができます。


ネリウム/誓子:生クリームを舐めながら進みます。「美味しいです~☆」か、かわいい……。


リューカ/剣子:「お前がそれでいいんなら止めねーけどよ」


GM/朔子:しばらく進むと、周囲の木々が薙ぎ倒されて少し開けた場所に出ました。「きゃー!」その時、女の子の悲鳴が聞こえます!


エルザ/メイ:「今の声は……!」


リューカ/剣子:「遅かったか……!!」


シャノ/甘夏:「諦めるのはやすぎにゃい?」声のした方へ向かいます。


ネリウム/誓子:「絶対、大丈夫だよ!」どんな絶望をも打ち払う笑顔、略してどん絶を放ちます。


GM/朔子:声のした方に向かうと、2人の女の子が、木よりも高い、見上げんばかりの巨大なイチゴショートケーキに襲われそうになっているのを見つけます。


リューカ/剣子:ルカちゃんかな。


GM/朔子:女の子の片方はルクから聞いていたルカの特徴と一致しますね。もう一人の女の子は『ルクと同じ顔』をしています。二人とも胸は大きい。


シャノ/甘夏:ん? 同じ顔? もう一人はレムっていう子か?


レフィナンティア/りか:レム……あっ……いえ、気になりますが、今は、先にケーキを倒しましょう。


リューカ/剣子:そうね。「おい、デカブツ! こっちだ!」まつろわぬ不死鳥のポーズをとる!


エルザ/メイ:助けに入りマス。魔物知識判定と先制判定デスね。


GM/朔子:その前に距離とか説明しておくわね……前衛とケーキの間の距離は15m。後衛は前衛の位置から10mまで下がっていいわよ。ルカとレムのことは気にしなくてOK。


 戦闘開始時の配置は次のようになった。

 [ショートケーキ]-15m-[エルザ、シャノ、リューカ、レフィナンティア]-5m-[ネリウム]


 そして、朔子がルーズリーフに書いた図に、ポーンとしてイチゴショートケーキの形をしたキーホルダー、伝説の剣(観光地とかでよく売っている龍が巻き付いているやつ、『東京タワー』と書かれている)、顔を描いた消しゴム、10面ダイス、寿司キーホルダー(玉子)、10円玉が置かれて、戦闘の準備が完了した。


 お化けショートケーキの魔物知識判定にはリューカから<エンサイクロペディア>の支援を受けたネリウムが達成値26で成功。データ上は<ドルギラス>の弱点を炎属性ダメージ+2に変更したものだと判明。先制判定には<イニシアティブブースト>を使用し、シャノだけが達成値20で成功した。

※<エンサイクロペディア>アルケミストが使用する賦術。対象の知識を呼び覚まし、魔物知識判定に成功しやすくする。

※<ドルギラス>電撃を放ったり突進してきたりするレベル12の動物。でかい。

※<イニシアティブブースト>アルケミストが使用する賦術。対象の反応速度を高めて、先制判定に成功しやすくする。


GM/朔子:ショートケーキはリューカの声に反応するように、その凶悪で鋭利な先端をあなたたちへと向けます。


リューカ/剣子:ホールケーキじゃなくてカット済みなのね。


GM/朔子:そして、地獄の底から響き渡るような咆哮を上げたかと思うと、ルカたちを無視してあなたたちに襲いかかります。どうやら冒険者たちを脅威として認めたようですね。といったところで、戦闘開始!

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