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学年が上がると言うことは後輩ができると言うわけで……。

可愛い後輩に「先輩」って呼ばれたりするのかしらって期待していたけどよく考えたら普通科はあまり学年の繋がりがない。


私にも「先輩」と呼べる存在は居ない。


魔法科には合同授業があって親しくなる事もあると聞いたことがある。


合同授業…良いなぁ。

私もリオネル様と一緒に授業を受けたかったなぁ。


私にもっと魔力があれば一緒に魔法の勉強とかできたのかな?



無い物ねだりをしてもしょうがないのだけど時々考えてしまう。

私に魔力があれば「リオネル様の婚約者に相応しくない」とか「双子のハズレの方」とか言われなくてすむのかなって…。




「貴女がレティシア・ランベール様ですか?」


考え事をしていたらいつの間にか目の前に可愛らしい女の子が立っていた。


下級生よね?


「ええ、そうでございますが?」


ーパァンー


答えたと同時くらいに頬に衝撃が走った。

平手打ちをされたようで頬がヒリヒリ痛む。


「レティシア様っっ!!」


呆然としているとすぐにダイアナ様が駆け付けて私を庇うように前に出た。


「レティシア様に何て事をなさるのですか?」


「婚約者が居るのに殿下を始めとする側近候補の方々とも親しくなさっているようですが恥ずかしくないのですか?」


「あ、あの…仰っている意味が分からないのですが…?」


「白々しいですわね」


よく分からないけど何か誤解をしているようだから解かないと……と思っているとダイアナ様に火が付いてしまった。


「側近候補の方々とはリアム様も含まれているのでしょうか?」


「ええ、その様に聞いておりますが?」


「リアム様は私の婚約者です!!変な噂を流すのはお止めください!!」


「あぁ、貴女が噂の孤児院育ちの方ですか?噂通りマナーがなっていない様ですね」


目の前の彼女はバカにしたようにクスクス笑っている。


「人の話も聞かずに手を上げた貴女がマナーを語るのですか?」


次は私がダイアナ様を守る。

小さな肩を震わせているダイアナ様をそっと背中に庇う。


「なっっ!!貴女のせいで学園に来られなくなった方も居ると聞いております!!」


それはカリーナ様と夜会でジュースをかけた人の事?



「これは何の騒ぎですか?」


声の方を見るとエミリオ様が青ざめた顔をして走ってきた。


「この騒ぎはお前が原因なのか?」


「私は何も悪くありませんわお兄様」


お兄様?

この失礼な人はエミリオ様の妹?



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