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決勝戦でリオネル様は一瞬で負けた。

何と言うかリアム様は圧倒的に強かった……。


「リアム様って凄いのね…」


「……」


一緒に決勝戦を見守っていたダイアナ様は真っ赤な顔をして固まっている。


「ダイアナ様?」


そっと背中をさすると勢いよくこちらを向いた。


「レティシア様、どうしましょう…」


「ど、どうされました?」


「さっき…決勝戦の前にリアム様に呼ばれて…」


そう言えば一緒に部屋から出ていっていたな。


「もし、決勝戦で勝ったら…婚約を申し込みたいって…」


真っ赤な顔をしてオロオロしている姿が可愛くて思わず笑ってしまった。


「受ければ良いではありませんか」


にっこり微笑むとダイアナ様は小さく頷いた。



ソワソワして落ち着かないダイアナ様を今度は私が優しく支える。




「ダイアナ様、リアム様が迎えに来られましたよ」



リアム様は真っ赤な顔をしているダイアナ様を優しくエスコートして出ていった。




ダイアナ様も婚約するのね。

リアム様ルートなんてまったく覚えてないけど悪役令嬢は出てくるのよね、やっぱり。


どんな妨害されるのかしら?

私もダイアナ様を守れるように頑張らないとっっ!!


「レティシア?」


ダイアナ様の事を考えているといつの間にかリオネル様も私を迎えに来ていた。


「ごめんね。負けてしまったよ」


「負けて良かったのです」


にっこり微笑んでダイアナ様とリアム様の事を話すとリオネル様も微笑んでくれた。


「さて、俺達も帰ろうか?」


「着替えなくてよろしいのですか?」


リオネル様は騎士服を着たままで着替えていない。


「騎士服、好きでしょ?」


「!?」


リオネル様は私の手を引いて馬車へ乗り込むとそのままルグラン邸へ馬車を走らせた。




「リオネル様、着替えても良いのですよ?」


「このままでかまわないよ」


リオネル様はにっこり笑って騎士服を脱ごうとしない。

恥ずかしくて直視できないのに…。


「レティシアが顔を上げてくれないから着替えようかな…」


うんうんと頷くとリオネル様は部屋を出ていった。


騎士服のリオネル様は素敵だけど違う人みたいで恥ずかしい。



リオネル様が戻ってくる前に気持ちを落ち着かせようと紅茶を一口飲むとメイドがお代わりを持ってきてくれた。


「ねぇ私がおかしいのかしら?」


「いえ、リオネル様がおかしいので安心して下さいませ」


「そうよね!!私は普通の反応をしているのよね!!」


良かった、私は普通。


「何の話?」


着替えを済ませたリオネル様が戻ってきた。


「な、何でもありませんわっっ」


メイドが一礼をして去っていくとリオネル様は私の隣に腰を下ろした。

やっぱりいつものリオネル様が落ち着く。

リオネル様にすり寄るとふわりと良い香りがした。

私が選んだ香水を使ってくれてる。

嬉しい。


「リオネル様、お疲れ様でした」


「レティシアにも怖い思いをさせてしまったね」


「無事で良かったです。あと…騎士の誓い、嬉しかったです」


リオネル様に抱き締められると額に口付けをされた。


「俺の剣は君を守る為の物だよ」

誤字報告ありがとうございます。

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