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大会三日目はリオネル様も出場する為、騎士服姿だった……。
リオネル様は何を着てもカッコイイと思っていたけど騎士服姿の破壊力は半端ない。
恥ずかしくて直視できない。
で、でも気になってしまう……。
チラチラと見ているとリオネル様と視線が重なる…。
恥ずかしくなってすぐに視線を逸らすとリオネル様が「クククッ」と笑いだした。
「君は普段と違う格好をすると落ち着かなくなるね」
恥ずかしい……。
「騎士服が気に入った?」
こくりと頷くとリオネル様はまた可笑しそうに笑いだした。
「笑わないでください…」
恥ずかしい。
「ごめんね、君があまりにも可愛らしい反応をするから嬉しくて」
リオネル様は私の頭を優しく撫でると「そろそろ出番かな」と立ち上がった。
ドアまでリオネル様を見送る為に私も一緒に立ち上がる。
リオネル様はドアの前で立ち止まると私の手を握って跪いた。
「レティシア、俺は騎士では無いけど君に誓うよ。俺の剣は一生、君に捧げる。君を守るためだけの物だ」
これは、騎士の誓い?
リオネル様は私の手に口付けを落とした。
立ち上がったリオネル様の手に私も口付けを落とす。
「どうか無事、私の元へ帰って来て下さいませ」
リオネル様は私の額にキスをして部屋から出ていった。
リオネル様の対戦相手は王太子殿下……。
簡単に勝てる相手では無いだろうな。
どうかリオネル様が怪我をしませんように。
震える手を握り締めながらリオネル様を見守っているとダイアナ様がそっと寄り添ってきてくれた……。
「ダイアナ様?」
「リアム様がお側に居てあげなさいと仰って下さったので…」
微笑むダイアナ様とリアム様の優しさに視界が滲む。
素人の私にはよく分からないけど、たぶん二人の実力は変わらない。
なかなか決着がつかず、私の気力が持ちそうにない…。
「レティシア様、大丈夫ですか?」
何とか頷くとダイアナ様に支えられながらリオネル様を見守る。
剣術大会の前に「剣を握るリオネル様が見たい」と軽い気持ちで言ってしまった事を激しく後悔してる。
祈るように手を握りしめて見守っているとリオネル様の剣が殿下の剣を弾いて大きく宙を舞った。
勝った…?
「レティシア様、リオネル様が勝ちましたよ!!」
ダイアナ様がぎゅっと私に抱きついてきた。
「レティシア嬢、ダイアナを少し借りても良いだろうか?」
気が抜けて放心状態の私にリアム様が声をかけてきた。
「ええ、もちろんです」
リアム様に連れられてダイアナ様が部屋から出ていった。
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