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大会二日目になると私もだいぶ慣れてきた。

特別観覧室の空気にも試合にも。


リオネル様にルールを教えてもらって一緒に観戦するのは楽しい。

前世でも今でも格闘技などには一切興味は無いけどリオネル様と一緒だと何でも楽しいのだと実感している。


二日目の試合は、ほとんど騎士科の生徒で戦い方も昨日より本格的な気がする。


時々、血の気が引くような場面もあるけどその時はリオネル様がそっと視界を遮ってくれる。


真剣勝負の試合で皆が皆、無傷とは限らない。




クリス様とエミリオ様も、そろそろ試合らしく部屋から出ていった。


側近候補だし、二人もやはり強いのかな?



知り合いって程では無いけど知ってる人が戦うのを見るのは何だが違う緊張感がある…。



思わずリオネル様の手をぎゅっと握ると「ん?」とリオネル様が覗き込んで来た。


「少し怖くなって……」


リオネル様は優しく抱き締めてくれた。


「外の空気を吸いに行こうか?」


「大丈夫です…」


「ムリをしたらいけないよ?」


頷くと私の頭を撫でた手が肩を抱き寄せた。


リオネル様にしがみついて戦いを見守っているとクリス様もエミリオ様も騎士科の生徒を相手に圧倒的な強さで勝ち進んだ。


「お二人とも凄いんですね…」


「殿下の側近候補だからね」


少し疑問が浮かぶ。

何故リオネル様は殿下の側近候補じゃないんだろう?


「乙女ゲーム」の世界とは違う所が沢山あるのに、そこだけは変わらないのも不思議な気がする。


リオネル様の成績や家柄なら申し分無いと思うのに……。


でも、リオネル様が側近候補になってダイアナ様の攻略対象者になってしまったら私は勝てる自信が無い……。


リオネル様にしがみついていた腕に力が入る。


「レティシア?」


いつものように優しく頬を撫でてくれる。


「怖くなった?」


「大丈夫です…」


ダイアナ様が好きなのはリアム様で今も幸せそうに寄り添っているのに私の不安は消えない……。


早くリオネル様の物になりたい……。

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