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「落ち着いた?」


こくりと頷くとリオネル様は私を優しく抱き寄せた。


「あれだけの騒ぎを起こしたから彼女は、しばらくは学園には来れないだろう…」


「……」


「カリーナ嬢の影響が少し出ているようだね…だからといってジュースをかけるなんて許される事では無いよ」


あの方はカリーナ様の御友人なのでしょう…。


「君は被害者なんだよ?」


リオネル様は優しく私の頭を撫でる。


「君が許しても俺は許さないよ」


また小さく頷くと馬車はランベール家へ到着した。



「夜会でトラブルがあった。ゆっくり休ませてあげて」


リオネル様が出迎えてくれたエマに夜会の出来事を報告している。



帰るリオネル様の手を無意識に強く握ると…。


「そんな顔をしたら帰れなくなってしまうよ」


リオネル様が私を優しく抱き寄せると耳元で「一度帰るけどすぐに来るよ」と囁いた。





お風呂に入るとエマが丁寧に身体を洗ってくれて最後にリラックスできるというオイルを塗ってくれた。


「お嬢様、ゆっくりお休みくださいませ」


エマが部屋から出て行くと少しそわそわして落ち着かない。


ペンダントを見つめていると淡く光り出して、ぎゅっと握りしめるとリオネル様が淡い光に包まれて現れた。


「リオネル様」


リオネル様の胸に飛び込むと優しく抱きしめてくれた。


「我が儘言ってごめんなさい…」


「もっと甘えてくれて良いのに」


リオネル様は私の頭を撫でて額にキスを落とした。



リオネル様は眠るまで側に居ると言ってくれたけどぜんぜん眠くない。


「なら、少し夜更かししようか?」


リオネル様と一緒にバルコニーに出ると夜空から不思議な光が見えた。


「珍しいね。滅多に見られないんだよ」


国の結界魔法がたまに見えるのだとリオネル様が教えてくれた。


「キレイ…」


前世で写真で見たオーロラみたい。

いつか好きな人と一緒にオーロラが見たいって思っていたな…。


そっとリオネル様の横顔を見つめると胸が高鳴る。


前世の記憶を合わせても間違いなく一番好きな人。


「レティシア?」


私の視線に気付いたリオネル様が不思議そうに見つめ返してきた。


「リオネル様…大好き」


思わず口から出た言葉に恥ずかしくなってすぐに視線を逸らすと


リオネル様の両手が私の頬を包んだ。


「俺もレティシアの事が大好きだよ」


ゆっくり目を閉じるとリオネル様の唇が重なった。

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