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63. side リオネル

あれからあまり元気がないレティシアを少しでも元気付けようと街へ誘うと大きな瞳をキラキラさせて嬉しそうに微笑んだ。



お忍びで行く為、レティシアにはシンプルなワンピースを贈った。

わざと地味な色を選んだのに、ただただ素材の良さを引き立たせただけだった。


これは可愛すぎるし絶対に変なのがレティシアに群がるだろうから馬車の中で街での注意事項を細かく教えて馬車から降りた後は「絶対に手を離してはいけないよ」と念を押した。


レティシアは繋いだ手とは別の方も俺の腕に絡めてきてはぐれないようにしているのが可愛くて仕方ない。


それにしてもレティシアが可愛いのは仕方ないがすれ違う男達の視線が気に入らない。


目に入った帽子屋で適当な理由でレティシアに似合う帽子を贈ると嬉しそうに鏡の前で、いろんな角度から確認している。

少しでも顔が隠れるかと思ったけど帽子くらいではレティシアの可愛さは隠せなかった。


鏡の前でくるくる回っていたレティシアは皆が自分を見ているのに気付くと恥ずかしそうにうつ向いて俺の腕にしがみついてきた。


「レティシアが可愛いからみんな見てたんだよ」と言うとからかわれたと勘違いしたのか少しムッとした顔をしてたけどそれすら可愛いから困る。



レティシアは目に映るもの全てが新鮮なのか広場の出店もキラキラした瞳で見渡していた。

今度は出店で食べ歩きしても楽しいかもしれない。


出店を通りすぎて少し歩くとお目当てのカフェがあった。

レティシアが好きそうな外観で最近、女性に人気のカフェらしい。


中は少し混み合って居たけれど予約を入れていた為すぐに席に通された。



店内を見渡してはしゃぐレティシアが可愛くて連れてきて良かったと思った。


はしゃぐレティシアを見ているとケーキが運ばれてきて可愛くデコレーションされたプレートを見てレティシアの瞳はより一層輝いた。


が…スプーンを握りしめたままウサギの形にデコレーションされたアイスと見つめ合ったまま動かなくなってしまった。


可愛くて食べられないでいるレティシアに自分のアイスをスプーンですくって差し出すとパクッと食べた。


おや?珍しい。

レティシアは人前だと恥ずかしがってなかなか食べないのに。


もう一口差し出すとそれも美味しそうに食べた。


可愛い。


今度、レティシアが遊びに来た時は可愛くデコレーションしたアイスを出すことにしよう。



恥ずかしがらないレティシアも可愛いと思っていたら周りが見えていなかっただけで会計している時に真っ赤な顔して腕にしがみついてきた。

誤字報告ありがとうございました。

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