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リオネル様にエスコートされて屋上庭園へ来るとすでに何人かの生徒がお昼休みを過ごしていた。
「こんな場所があったんですね」
「気に入った?」
「はい、とても気に入りました」
少し奥に空いてるベンチを見つけて二人で並んで座った。
「さっきの彼とは何を話していたの?」
「えっと…」
さっきの出来事を話すとリオネル様が、ため息をついた。
「君は目を離すとすぐに……。彼も殿下の側近候補だから、あまり近づいてはいけないよ?」
側近候補と言うことは宰相の息子かな?
それよりも私は転んだ時の白い光の方が気になる。
「さっき転んだ時の白い光はリオネル様の魔力ですよね?」
「そうだよ。離れていてもレティシアを守るよ」
リオネル様は私のペンダントに口付けをした。その仕草が色っぽくて胸が高鳴る。
胸を押さえようとして抱き締めていたカップケーキの事を思い出した。
「リオネル様、これ…調理実習で作りました…」
カップケーキを差し出すとリオネル様は丁寧にラッピングをほどいた。
「レティシアのお菓子は美味しいから楽しみだ」
リオネル様は紅茶味のカップケーキを取り出すと一口食べて顔をほころばせた。
「美味しいよ」
良かった。
リオネル様のお口に合って。
カップケーキを食べているリオネル様をニコニコして見ていたら不意に私の口元に一口分にちぎったカップケーキを差し出してきた。
「私は授業中に味見したので大丈夫ですよ…?」
「ほら、あーん」
食べないと終わらない?
視線が気になるけど小さく口を開けると紅茶味が口いっぱいに広がる。
自分で言うのも何だけど美味しい。
もぐもぐしながら微笑むとリオネル様は私にまたカップケーキを差し出してきた。
恥ずかしくて途中から味がよく分からなかった…。
少し早めに教室へ戻るとダイアナ様も戻ってきていて赤い顔でフラフラしている私に気づいて飛んできてくれた。
「レティシア様どうなさったのですか?」
「屋上庭園で…あーんされて…」
「え?もしかして宰相の息子に逢いました?」
「なぜ分かったの?」
「それ出逢いイベントですよ!!宰相の息子とカップケーキ食べたんですよね?」
「カップケーキを食べたのはリオネル様とですよ?」
中庭の出来事と屋上庭園での出来事を話すとダイアナ様は「うーん?」と首をかしげた。
「宰相の息子との出逢いイベントにそっくりなんだけどなぁ」




