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目を覚ますと朝で昨夜は夕食も食べずに眠ってしまっていた。

何だか夢を見ていた気がするけど頭がはっきりしてくると忘れてしまった。


何の予定も無い休みは久し振りで今日は、のんびり過ごそうとエマにお風呂の準備をしてもらって軽い朝食を食べていると珍しくアレクシアからお茶の誘いがあった。


「もう体調は良いの?」


昨夜、夕食を摂らなかったのをアレクシアは気にしているみたい。


「昨日はとても眠くて…」


「レティシアは魔力が少ないから体調に出てしまうのね…」


アレクシアの表情が曇る。


「何かあったらすぐに言うのよ?私だって魔力量には自信があるんだから」


「ありがとう。優秀なお姉様が居て頼もしいわ」


わざと明るく言ったのにアレクシアの表情は曇ったまま。


「本当なら私が受けていた『呪い』なのに…あの時、私が我が儘を言ったから…」


あの時…。

たぶん婚約者を交換した時の事を言っているんだと思う。


「あの時、婚約者を交換しなくても結果は一緒よ。リオネル様は私の運命の人だもの」


にっこり微笑むとアレクシアも潤んだ瞳で微笑み返してくれた。


ーコンコンー


「レティシアお嬢様、リオネル様がお見舞いに来られました」


アレクシアは「私は失礼しますわ」と席を外してくれた。

エマが新しくお茶を淹れ直してくれて部屋から出ていくとリオネル様が口を開いた。


「昨日、様子がおかしかったから気になって…」


リオネル様が珍しく、しどろもどろで顔が赤い。


「あの…もしかして、さっきの話、聞いてました?」


「聞くつもりは無かったんだけど…その…聞こえてきて……」


向き合って座っていたけどリオネル様の横に座り直した。

リオネル様の手を握るとぎゅっと握り返してくれた。


「私は本当に運命だと思ってますよ」


ゲームなんて関係ない。

私は本当に運命だと思ってる。


「うん、レティシアは俺の運命だ」


真っ直ぐ見つめられて少し恥ずかしくてそっと視線を落としリオネル様の小指を撫でると不思議そうな顔をされた。

この世界には運命の赤い糸って無いのかな?


「昔、何かの本で読んだんです。運命の恋人達は見えない赤い糸で小指と小指が結ばれていると…」


リオネル様は私の手を取ると小指に口付けをした。

すると私の小指の爪が赤く色付いた。


「え?」


リオネル様の小指を見るとリオネル様の小指の爪も赤く色付いている。


「リオネル様?」


「赤い糸で結ばれてるんだろう?」


頷くと優しく頭を撫でてくれた。

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