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体調が良くなったのでランベール家へ帰ることになった。


両親はとても心配していて私の顔を見るなりお母様は泣き出しアレクシアはカリーナ様に対してとても怒っていた。


「やることが卑怯なのよ。変な噂まで流して」


「ア、アレクシア?どうしてカリーナ様だと知っているの?」


カリーナ様が私を呪っている事を知っているのはごく一部でアレクシアが知っている事に驚く。


「カリーナ様がレティシアを見る目には悪意しか無かったもの。そして魔法科で流れてる噂…カリーナ様が犯人としか思えないわ」


「魔法科では私が悪者なのかしら?」


リオネル様が魔法科の校舎へ来ない方が良いと言うくらい私の評判は良くないのだと思う。


「リオネル様とカリーナ様の仲を引き裂いたとか言われているけどリオネル様がレティシアを溺愛している事は皆が知っているから信じている人は少ないわよ」


え?

皆が知っている?


「皆が知っているって…どういう事?」


アレクシアが「信じられない」と目を見開いた。


「リオネル様が貴女の事を大切にしているのは気づいているのよね?」


思わず頷くとアレクシアはホッと息を吐いた。


「そうよね、そこが貴女の可愛い所でもあるのよね」


アレクシアは「うふふ」と笑いながら自室へ戻って行った。


私も久し振りの我が家で安心して少し疲れが出たのか眠くなってきた。

エマがお茶の準備をしている間、ソファでうとうとしてしまい気づいたら眠ってしまっていた。






『アレクシアお姉様、リオネル様に失礼な事をなさらないで…』


『うるさいわね!!あんたに関係ないでしょう』


『リオネル様が可哀想ですわ』


『さっきから何なの?あんたリオネル様の事が好きなの?だったら、あんたにあげるわよ』




「レティシア様?お風邪を引いてしまいます。眠るのならベッドへ参りましょう」



目を開けるとエマが居た。


夢?


「レティシア様?」


頭がボーッとする。


エマに手を引かれてベッドへ入った。

横になると目蓋が重くて私は、またすぐに意識を手放した。

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