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入学式の為に講堂へ向かうと在校生は既に整列していた。
リオネル様の周りは其処だけ空気感が違うのかキラキラして見えてすぐに何処にいるのか分かる。
私に気付いたリオネル様が微笑むと周囲から溜め息がこぼれた…。
リオネル様の人気は本当に凄い。
リオネル様の隣にはデュラン様が居て苦笑しながら私に小さく手を振ってくれたので小さく会釈を返した。
間もなくして入学式が始まり在校生代表で王太子殿下が挨拶をすると小さな悲鳴が至るところで巻き起こる。
殿下の人気も凄いな。
私もゲームの中での推しは王太子殿下だったなぁと思っていたら殿下と目が合った気がした…。
きっとアイドルのコンサートで目が合ったと思ってしまうあの現象よね。
入学式の後はホームルームのみでお昼前に終わり帰る準備をしていたらリオネル様が迎えに来てくれた。
リオネル様にエスコートされて教室を出ると皆の視線が集まる。
ほとんどの令嬢がリオネル様を見て頬を染めている。
ちょっと妬けてしまう。
リオネル様に校舎を案内してもらっているとすれ違う令嬢が皆、リオネル様を振り返る。
リオネル様の人気は私が思っている以上かもしれない…。
婚約者が居る相手に近づこうとするような方は居ないと思うけど少し落ち着かない。
夜会での出来事を思い出してしまう。
これから毎日、あの視線を浴びるのかと思うと少し震えてくるけど、でもリオネル様は絶対に渡さない!!
私はリオネル様とひっそり幸せになるって決めてるんだから!!
思わずリオネル様の手をぎゅっと握ると不思議そうな顔をされた。
「ごめんなさい、リオネル様との将来の事を考えてました」
思ったことをそのまま言ってしまって慌てて口を押さえるけど時既に遅し。
リオネル様は真っ赤な顔して口を押さえた。
「リオネル様?あの…変な事を言ってしまって申し訳ありません」
「いや、ぜんぜん変な事では無いよ」
リオネル様はすぐにいつものリオネル様に戻った。
たまに動揺するリオネル様は可愛い。
でも可愛すぎて他の人には見せたくないな。
リオネル様の手をぎゅっと握るとリオネル様もぎゅっと握り返してくれた。




