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それからリオネル様の婚約者は私に変更になりロラン様の婿養子の話は保留になった。
アレクシアの体調を考えて婚約を結ぶ予定らしい。
そして本日はリオネル様と初対面。
うちのバカな姉が本当にすみませんって気持ちしかない。
「初めましてレティシアでございます」
挨拶をして顔を上げるとリオネル様の薄紫の綺麗な瞳と目が合った。
リオネル様は、少しぽっちゃりしてるけど痩せたらカッコいいのでは?
リオネル様は磨けば光る原石!!
ピカピカに磨いてやろうではないか!!
リオネル様が庭を案内してくれるらしいので散歩をすることにした。
さすが公爵家と言うか庭だけでも我が家の二倍はありそうな広大な庭園は子供の足なら一周するだけでもかなりの運動量。
これは、遊びに行く度にお庭の散歩をお誘いしたら自然と痩せるのでは?
「リオネル様、もう少しですわ」
リオネル様は少し息が上がってきているので手を引いて歩いた。
自分から手を繋いだのに急に恥ずかしくなってしまった。
私は勢いで何て事をしてしまったのっっ!!
そっとリオネル様の様子を見ると耳まで真っ赤になってた。
二人で真っ赤な顔して屋敷に戻ったのは言うまでもない。