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リオネル様の腕から離れると周囲の視線が私に突き刺さる。
夜会でも思ったけどリオネル様は女生徒にとても人気がある。
今もリオネル様に不釣り合いな婚約者だと思われているのかと思うと胸がきゅっと痛くなる。
私を見ていた令嬢達が、さっと道を作ったので何事かと顔を上げると王太子殿下が、こちらに向かって歩いて来ていた。
あ、ヒロインは?
辺りを見渡してもヒロインらしき人物は居ない。
もしかして私、ヒロインと殿下の出会いイベントを潰してしまった?
「騒がしいと思ったらリオネルとレティシア嬢が居たんだね」
ニコニコしている殿下の後ろには見覚えのある人物が居た。『乙女ゲーム』のオープニングで出てきた宰相の息子。
殿下はリオネル様と少し話して「じゃあ」と去っていった。
宰相の息子はリオネル様と私に軽く会釈をして殿下の後を追った。
もう一度、辺りを見渡すけどストロベリーブロンドの髪は見当たらない。
見間違いだったのかな?
「レティシア、教室まで送るよ」
エスコートされて普通科の教室に入るとリオネル様は「帰りに迎えに来るよ」と私の額にキスをした。
教室中の視線が私に降り注ぐ中、リオネル様は御自分の教室へ向かった。
何だか凄く見られている気がする。
いきなり額にキスをされたら見てしまう気持ちも分かるけど恥ずかしい。
自分の席に座り気持ちを落ち着かせているとストロベリーブロンドの髪をした可愛らしい令嬢が教室へ入ってきた。
ヒロイン?




