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リオネル様の腕の中は暖かくて不安な気持ちが消えていく。


「何があっても必ず俺が守るから」


リオネル様が腕に力を込めて私を強く抱き締めた。


「リオネル様…あの胸の痛みは何だったのでしょうか?」


リオネル様はとても言いにくそうに言葉を濁す。


「教えて下さい。またあの痛みに耐えられるか不安なんです」


「あれは、魔力を込めた呪いの様な物なんだ…」


「呪い…?」


私は呪われているの?

一瞬で体温が下がったような感覚に陥って身体が震え出した。


「レティシア落ち着いて」


リオネル様は何度も「大丈夫だよ」と言いながら私の身体を擦る。


「レティシアへの呪いは何十倍にもして相手に返したからもう大丈夫だよ。また同じような事があってもペンダントが弾き返すから安心して」


私は誰から呪われているのかしら?

地味に生きてきたつもりだったけど人に恨まれていたなんて…。


「私、恨まれる様な事をしてしまっていたのですね…」


「呪いをかけた相手には見当がついてる。レティシアに非はない。ただの逆恨みだよ」


逆恨み?


「レティシアへの嫉妬が原因だろう」


「……」


「レティシアの事は必ず俺が守るから何も怖がらなくていいよ」


気が緩んだせいか涙が溢れて止まらなくなった。

リオネル様は何度も涙を拭ってくれて私が泣き止むまで優しく抱き締めてくれた。

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