27
本日は入学前の適性検査です。
学園には魔法科、騎士科、普通科とあって魔法科と騎士科は適性が無いと入れない。
魔法科は魔力の量で決まり、騎士科は本人の希望の後に実力検査がある。
リオネル様は魔法科だけど私は普通科だろうな…魔力無いし。
アレクシアとロラン様と3人で適性検査を受ける為に検査室へ入るとリオネル様が居た。
リオネル様が私にニッコリ微笑んでくれたので私も微笑み返すとリオネル様の側に居た人が気になり目を向けると思わずビクリと肩が震えた。
えっと、カリーナ様?
カリーナ様は鋭い視線で私を見ている。
カリーナ様の視線に戸惑っているとアレクシアが「検査の説明を聞きに行きましょう」と私の手を引いて奥へ進んだ。
説明を受けてる間アレクシアは、ずっと手を握っていてくれた。
魔力の適性検査は水晶に手をかざすだけで良いらしい。
光が強ければ強いほど魔力が多い。
適性検査は3ヵ所で同時に行えるみたいで私の元へリオネル様が迎えに来てくれた。
「レティシアは、こちらへおいで」
アレクシアの手を離そうとするとアレクシアが私を引き寄せてリオネル様の前に立った。
「リオネル様、私の妹をよろしくお願いしますね」
「ああ、もちろんだよアレクシア嬢」
二人の間に火花が散ったのは気のせいかしら?
リオネル様に手を引かれて水晶玉の元へ行くと優しそうな男の人が居た。
「やぁ君がリオネルの婚約者だね?」
「お初にお目にかかります。レティシア・ランベールでございます」
「これは御丁寧に、魔法科の講師をしているミケーレ・クローチェです」
さっそく水晶玉に手をかざすと淡く光るだけだった…。
分かってたけど少し落ち込んでしまう…。
「残念。レティシア嬢は普通科だね」
リオネル様とは校舎が離れてしまった。
隣に居るリオネル様を見上げるとリオネル様は困った顔をして私の頭を撫でた。
「リオネル様と一緒が良かったですわ」
「昼休み迎えに行くよ、放課後も一緒に帰ろう?」
「ねぇ君達、俺の存在見えてる?」
クローチェ先生が呆れた顔をして私達を見ていた…。
は、恥ずかしい。
「レティシア、片付けが終わったら送るから待ってて」
部屋の隅のソファーに案内されて座ってるとアレクシアとロラン様が来た。
リオネル様に送ってもらう事になったと言うと二人は帰っていった。
リオネル様が片付けをしているのを見ながら待っていると男の人が私の側に来た。
頬を染めながら「またお逢いしましたね」と言われたけど、この人は誰かしら?
私に言っているのよね?
人違いをされているのでは?と混乱していると…
「覚えていませんか?この前の夜会で…」
夜会?
え、リオネル様の悪口を言ってた人達の一人?
「あ」と小さく言うと「思い出してくれましたか?」と目を輝かせて私の手を握ろうとしたのですぐに手を引っ込めた。
私に触れて良いのはリオネル様だけ!!
悲しそうな顔をさせてしまったけどいきなりレディに触れるのはマナー違反です!!
リオネル様がこちらに歩いて来てるのが見えたから立ち上がり「婚約者を待たせておりますので失礼します」とそのままリオネル様の元へ足早に向かった。
私の背中に向かって何か言っていたけどよく聞こえなかったし無視してリオネル様の元へ行くとリオネル様が心配そうに私の顔を覗きこんだ。
「何もされなかった?」
「大丈夫です」
「あいつには気をつけて。魔法省長官の息子で殿下の側近候補だ」
え、攻略対象者?




