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そして夜会当日、迎えに来てくれたリオネル様の正装した姿を見て倒れそうになってしまった。

正装したリオネル様は王子様だった。


「レティシア凄くキレイだよ」


「リオネル様も凄く素敵です。王子様みたい…」


違う人みたいでソワソワしてると馬車は学園に到着した。


エスコートされて会場に入ると皆の視線が一斉に集まるのが分かる。

皆、リオネル様を見てる。

リオネル様は、黄色い悲鳴が聞こえないのか何事も無いように私の手を引いて会場の中心まで歩いて行くとすぐに令嬢達に囲まれた。


「リオネル様ごきげんよう」


どうやら私の事は見えないらしい。

完全に無視されていると一人の令嬢が私に冷たい目を向ける。


「リオネル様こちらの方はどなたですの?」


「彼女は私の婚約者です」


リオネル様が自分の事を『私』って言うの何だか新鮮。

そして、お姉様方の視線がとても痛い。

扇子で口元を隠してるけど鋭い視線で私の全身を舐めるように見てる。

私、すました顔して立ってるけど正直とてもビビってます。


私の手が震えてるのに気付いたリオネル様が、ぎゅっと握り返してくれた。


「それでは失礼」


リオネル様がさりげなくお姉様方から距離を取ってくれた。

ホッと一息ついてるとリオネル様が「大丈夫?」と聞いてきたので「大丈夫です」と微笑むと安心したようにリオネル様も微笑んでくれた。

リオネル様は、やっぱり女性に人気があるのね……。


少し壁際に行こうと歩きだすと突然リオネル様が私を背中にかばうように前に出た。


「やぁリオネル楽しんでいるかい?」


「これはこれはセドリック殿下」


セドリック殿下と言えば、この国の王太子。

攻略対象だ。

好奇心でリオネル様の背中超しにセドリック殿下をチラッと見たら目が合ってしまった。


「そちらのご令嬢は婚約者殿かな?」


「チッ」


リオネル様…今、舌打ちしなかった?


「私の婚約者のレティシア・ランベール嬢です」


リオネル様がそっと私を横に並ばせたので私もカーテシーをした。


「お初にお目にかかります。レティシア・ランベールでございます」


セドリック王太子殿下は、にっこり微笑んで私の手を取るとキスをした。


「噂以上に美しい婚約者だね」


王太子殿下に握られたままの手を見てどうしたら良いのかしら?と思っていたらリオネル様がさりげなく私の手を取ってキスされた場所を撫でた。


王太子殿下は、その様子を可笑しそうに見てリオネル様へ視線を向けた。


「リオネルに紹介したい人物が来てるんだ」


リオネル様は終始めんどくさそうにしてるけど王太子殿下にそんな態度で良いのかしら?


「レティシア嬢、少しリオネルをお借りしますね」


「レティシア少し待ってて、何かあったらすぐに呼んで」


そう言ってペンダントをトントンと叩いた。

王太子殿下に連れて行かれたリオネル様の後ろ姿を見送って私は壁際でひっそりしてようと歩き出したら、ふと軽食が目に入った。


スイーツが、とても美味しそう。

誰も居ないけど食べて良いんだよね?

リオネル様が戻ってくる前に食べ終われば良いよね?


お皿に気になるスイーツを3つ4つと載せていると数人の男性に囲まれているのに気付いた。

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