表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/254

180

朝食の後、リオネル様はお義母様と話があるからと私を部屋に残して出ていった。


リオネル様が戻ってくるまで何をしていようかしら…?

天気も良いしバルコニーに出てみるとポカポカ陽気で気持ちが良い。


リクライニングチェアに腰を下ろすとメイドがお茶を用意してくれた。


「ありがとう」


緑茶は試作を重ねる度に香りも色も良くなる。


「貴女、名前は何とおっしゃるの?」


「サラと申します」


「サラのお父様は凄いわね。私が作った時よりもとても美味しいわ」


もう少し気温が高くなると水出しにしても良いかもしれない。


「ありがとうございます。父に伝えたら喜ぶと思います」


サラと楽しくお喋りをしていると庭から話し声が聞こえてきた。

庭掃除をしているメイド達が噂話をしているみたい。


ん?

私の名前が出てきた?


思わずサラと顔を見合わせる。


「夜中に、レティシア様の部屋へジャンが出入りしてるらしいわよ」


え?

私の部屋に?


一応、私の部屋も用意されているけどリオネル様が当然のように私の荷物を自分の部屋に運び込んだので私はリオネル様の部屋で生活をしている。

私は自分の部屋には一度も入った事が無い。


どういう事?

って言うかジャンって誰…?


サラが青い顔をして庭掃除をしているメイドの所へ行こうとしたので止めた。


「不快な思いをさせてしまい申し訳ありません!!」


サラが謝る事では無いのだけどね。


急に一部の使用人達の態度が変わったと思っていたけど、まさか不貞を疑われていたなんて……。



しかしジャンは何が目的で私の部屋に出入りしているのかしら?


リオネル様が戻ってきたらジャンの所に行ってみようかな?

誤字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ