16
本日はリオネル様とデートです。
馬車に揺られて着いたのは郊外の一軒家?
「ここは何処なのでしょう?」
「入ってからのお楽しみ」
リオネル様は、いたずらっ子っぽく笑って私をエスコートしてくれた。
家の中に入ると宝石店?
沢山の宝石が並んでいた。
「ここは宝石店ですか?」
「魔法石だよ」
魔法石!!
魔法が付与された宝石、そんな貴重な物がこんなに沢山!?
「これは付与される前の物だよ」
動揺してるのが分かったみたいでリオネル様が教えてくれた。
ここは知り合いのアトリエでリオネル様も時々、付与を頼まれるのだそう。
今日は貸し切りで家主も外出中で居ないらしい。
「離れていても繋がれる魔法石を作ろうと思ってるんだ」
「え?」
「寂しいのはレティシアだけじゃないよ。さぁレティシアの好きなのを選んで」
色々見てるとカメオがあった。
懐かしい、この世界にもカメオが存在するなんて知らなかった。
私は生まれ変わる前、カメオが好きで集めていたのを思い出した。
薄紫色のカメオを手に取るとリオネル様が「それが気に入ったの?」と私の手の中を覗きこんだ。
「その色?」
リオネル様の顔が赤くなる。
無意識に選んだけど、薄紫色はリオネル様の瞳の色。
「なら俺は、この色かな?」
リオネル様は薄い水色のカメオを手に取った。
私の瞳の色…。
アレクシアと私は瓜二つだけど実は瞳の色が違う。
私は薄い水色だけどアレクシアは深い青色。
魔力量の違いだろうと言われてる。
リオネル様が手に取ったのは私の色、私だけの色。
リオネル様が奥のソファーに案内してくれて並んで座った。
「魔法を付与するよ」
最初に私のカメオに手をかざして次にリオネル様のカメオに手をかざした。
それを数回繰り返して完成したっぽい。
次に私の魔力と馴染ませるらしい。
私の少ない魔力で大丈夫かと思ったけど問題無いみたいで安心した。
魔力を馴染ませると私の魔力にしか反応しなくなるのだそう。
「レティシア、魔法石を握りしめてみて」
言われた通りカメオを握るとリオネル様のカメオが淡く光った。
光るカメオをリオネル様が握ると
『レティシア聞こえてる?』
リオネル様の声が頭の中に直接響いた!!
『リオネル様…?』
『うん。成功だね』
「凄い」
思わず声に出してしまった。
「これでいつでも話せるよ」
リオネル様は本当に凄い人なんだなぁ。
「もう少ししたら家主が帰ってくるからペンダントに加工してもらおう」




