11
ルグラン邸から戻るとお母様からアレクシアの様子を見てきて欲しいと頼まれた。
アレクシア……最近、存在を忘れていたけど、まだ引きこもっていたのかあの姉は…。
ロラン様と婚約できるんだからケロッと元気になれば良いものを、とりあえずお母様に頼まれたから様子を見にアレクシアの部屋に向かった。
―コンコン―
「レティシアよ、入るわよ?」
返事は無いけど入るとアレクシアはベッドで横になっていた。
「アレクシア?」
「……」
本当に病気なの?
婚約者交換騒動の時に見た時よりやつれてる。
「アレクシア具合悪いの?」
「レティシア…ごめんなさい」
アレクシアはポロポロと涙を流して謝ってきた。
アレクシアが謝った!!
あの謝ったら負けだと思ってるアレクシアが謝った!!
「ど、どうしたの?アレクシアが謝るなんて何があったの?」
アレクシアは、泣きながらロラン様との出逢いや好きなってしまった事を教えてくれた。
私の婚約者がロラン様と聞いてどうしても譲れなかったと…
うん。
自分の欲望に素直でさすが悪役令嬢。
でも泣きながら自分のした事を悔いてるなら破滅しない道もありそう。
そもそも『乙女ゲーム』では詳しくされてないだけでアレクシアが追放とか処刑になったらランベール家も、ただじゃすまないはずよね。
アレクシアには何としても王子などには目もくれずロラン様と添い遂げてもらわなければ…
「アレクシア、私はリオネル様と仲良くやってるから気にしなくて良いわ。それより元気にならないとロラン様と婚約できないわよ!!」
「レティシア今までごめんなさい」
「リオネル様に頂いたスイーツを持ってきてあげるから食べなさいよ!!」
*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*
sideロラン
ランベール家へ婿入りの話が来た。
ランベール家と言えば、あの時のお姫様か。
涙を堪えてる顔が可愛かったな。
婚約の話が進むにつれて俺が婚約するのは、あの時のアレクシア嬢では無くて双子の妹のレティシア嬢の方だと知った。
アレクシア嬢には、すでに婚約者が居た。
どうにか変更できないだろうかと考えていると婚約の話は保留になった。
リシャール家の影に調べさせたらアレクシア嬢が病気でレティシア嬢が代わりに公爵家と婚約したと報告があった。
影が言うにはアレクシア嬢は仮病のようだと……。
何それ?
そこまでして俺と婚約したかったって事?
もうダメ。
可愛すぎてムリ。
これは一生離してあげられそうにない。




