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ライラ様のお茶会には、リオネル様が送ってくれる事になりました。
過保護と言われようが良いのです。
正直、怖いのでリオネル様が送り届けてくれるだけで私は心強いのです。
「無理して行かなくて良いんだよ?」
「大丈夫です…。ダイアナ様も一緒なので……でも、何かあったら呼んでも良いですか?」
ぎゅっとペンダントを握りしめるとリオネル様が「もちろんだよ」と頭を撫でてくれた。
馬車がフランツ邸に着くとエミリオ様が出迎えて下さった。
エミリオ様がエスコートを申し出てくれたけど私はリオネル様の手を離せずに居る……。
「帰りたい?」
小さく首を横に振る。
でももう少し側に居て欲しい…。
「すまないエミリオ、レティシアは少し気持ちが不安定になっているようだ…席まで付いていってもかまわないだろうか?」
「かまわないよ」
リオネル様と一緒に案内されるとダイアナ様は既に到着されており少し安心した。
ほっと息を吐くとリオネル様が額に口付けを落とした。
「何かあったらすぐに迎えに来るよ」
リオネル様の後ろ姿を見つめているとダイアナ様が「リオネル様は本当にレティシア様の事が大切なのですね」と呟いた。
「今日は特別なの…。私が不安がっていたから…」
「レティシア様、頼り無いかもしれませんが私がお守りしますので安心してください」
ダイアナ様の優しさに涙が出そうになっていると…ライラ様がいらっしゃった。
「本日は私のお茶会へお出でくださりありがとうごさいます」
「こちらこそお招き頂きありがとうございます」
お茶会の招待客は私達二人だけ?
ダイアナ様と顔を見合わせているとライラ様がいきなり頭を下げた。
「先日は大変申し訳ありませんでした…私の勘違いでレティシア様にお怪我をさせてしまい……」
頭を下げたままのライラ様の瞳からポロポロと涙が零れ落ちた。
「ダイアナ様にも失礼な事を言って申し訳ありませんでした…」
「頭を上げて下さい。私の頬は何ともありませんよ?私よりライラ様の方が酷い怪我をされているのでしょう?」
ライラ様の手は包帯が巻かれている。
「これは自業自得ですので…」
「ライラ様…」
「私の事はライラとお呼びください」
「え?」
「えー?ズルいです!!それなら私もダイアナと呼んで欲しいです!!」
「え?」
「ダイアナ様にもライラと呼んで欲しいです」
「ちょ、ちょっと二人とも落ち着いて…」
結局、二人の名前を呼び捨てにする事で落ち着いた…。
誤字報告ありがとうございます




